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ふるさと納税〜オレたちが世田谷区を救う!〜

おつかれちゃんです
小学校の先生、ぬまっちこと沼田晶弘です!

今週末、東京は中学受験ですね。
受験生の皆さんももちろんですが、その家族も気を遣いますよね。
体調に気を使い、受験生に気を遣い⋯
塾の先生をしていた頃、この時期はとにかく神経使いました。
中学受験の担当クラスの結果を気にしながら、他に担当している、高校受験生クラスの最後の追い込み。

そんな時、中学受験の結果を持って塾に飛び込んでくる小学生が、教室に突進してきて「先生受かった!」って叫ぶ。それを授業を受けていた中学生たちが拍手で迎える。その拍手で、授業中だったことに気づく小学生が照れくさそうに「ありがとうございます」っていう。なんてよくある光景だったな笑

そんな受験生にいつも言っていたのが
「名前は丁寧に気合い入れて書け。名前書いたら合格する可能性がある
って言ってました。

なにはともあれ、受験生のみなさん、がんばってくださいね。

さて、今日は研究発表会でも見て頂いた「ビジネスラボ」です。

本校には「ラボ活動」があります。
週に2時間。4〜6年生の子どもたちは、各担当教師が開いているラボに所属します。大学の研究室みたいな感じです。
自分の研究したいことに合わせてラボを選び、希望を出します。当然、希望者が定員を超えてしまうラボもあるので、全員が希望通りのラボに所属できるわけではないのですが、所属したラボの中で自分の研究を進めます。探究学習ですね。

数あるラボの中で、ボクは「ビジネスラボ」を開催しています。
その名の通り、ビジネスについて研究します。ガチで笑
無料アプリの仕組み、CMの仕組み、Youtube、SNSのマネタイズなどなど。中には、既存のお店をさらに発展させるために「勝手に」コンサルタントになって、新しいビジネスプランを提案することもあります。

「ビジネス」は、日常生活でいくらでもふれているものの、意識をしたことがない。お金のことはわからない子どもが多いので、2コマ(90分)の前半は、ビジネスについてのインプット。経済とはなにか、利益を上げる企業とは、税金について、投資について、流通についてなど話をしていきます。

「ラーメン屋さんの一生」と名付けて、ラーメン屋さんが生まれてから、なくなるまでを例に説明することもあります。商品開発、銀行からの融資、店出店場所、初期投資、集客、広告、施設投資、税金、新規出店など、すごろくのように話を進める中で、ビジネスを教えます

後半は、子どもたちが身近にあるものを「ビジネスの視座」に立って考えて、ディスカッションします。そう、アウトプットです。
最初は、スーパーの商品の並べ方とか、試食ってどれくらいに利益があるのかみたいな話をしていることが多いです。一番身近ですからね。

たまにですが、知り合いにお願いして、ゲストスピーカーとしてオンラインで登壇してビジネスを語ってもらうこともあります。大手ネット通販から携帯など多くのサービスを扱う企業の副社長さん、メガバンクの元副頭取、経済誌の編集長さん、起業家、ラーメンチェーン店の社長、CMも手掛けるコピーライターさんなど、各業界のトップランナーのみなさんが登壇して子どもたちに語ってくれました。オンラインのおかげです。来てもらうと時間を取ってしまいますが、オンラインなら「30分だけ」でお願いできるので。ありがたいし、嬉しいことに、みなさん面白がってくれて、みんな快諾ボランティアでノリノリでお話してくれます。中には「オンラインじゃなくて、行くわ!」と言って、わざわざ学校まで来てくれた方もいます。

効果は抜群やはり本物は違います言葉の重みが違う。教師がいくら教えるよりも、本物にふれるだけで、子どもたちの目は輝き、学習効果は普段の数倍でした。

半期に3回程度は、ビジネストリップに出かけます。
ビジネスラボで学んだ「ビジネスの視座」をもって、ショッピングセンターや様々な店舗を見学します。大手IT企業や、大型ショッピングセンター、世界に誇るあの会社も見学させてもらいました。
いつもの「消費者(お客さん)の視座」ではなく「生産者(お店の人)の視座」をもって見学するだけで、見えてくるものが変わります。
「あの商品の置き方、完全に子どもの目線だ」とか
「エスカレーターから見えて気になっちゃう」などなど。

なんなら、ランチだって学習にしちゃいます
イベント会場で1000円でランチ!で、
「ランチ代1000円!」って大興奮でイベント見学に行ったのに、ほとんど食べられずの経験をしたあとに、次のビジネストリップでは「スーパーで1000円!」お腹いっぱいになってみたり、商業施設のフードコートで値段とにらめっこしながら、周りのお客さんを観察したり。

子どもたちは「ビジネスって楽しい!」って、毎週、インプットのあとのアウトプットタイムでは、自分が見たり、気になったりしたことをみんなでおしゃべりして知見を広げ、最後の発表の提案を考えていきます。

なにより、ボクが一番楽しんでます
子どもの意見って、斬新で「そこ来るか!」みたいな気付きばかりです。

そんなビジネスラボが、12月に税金を学ぶ一環として、ふるさと納税の仕組みを学びました。「イクラ食べた」とか、「シャインマスカット食べた」とか、ふるさと納税を活用している家庭もあり、子どもたちにとっては興味津々のトピックです。

そこで、ふるさと納税の仕組みや意味を説明したあとに、こんなふうに問いかけました。

「そのイクラを食べたら、世田谷区の花火大会の花火が1発減るかもよ」

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