詩:海竜
えらに勝手に入り込む
雨風いっぱい光もいっぱい
選り分けなんて
やってられない
わたくし海竜トラック
澱をかき分け国道みちゆき
プランクトンの脳味噌はればれ
車間さ、もちっと空けれという
この水族館での処世の法です
ささ、おベンツさん
おイワシさんたちどうぞ
お通りください
鳩さんも鼠さんも
熟れた柘榴であってもどうぞ
さあ、お通りください
のどに詰まるは
半文銭のにぎり飯
欄干知らずの現世大橋
線になります
海竜トラック
えらに雨風吹き込んで
視力の足りない国へのみちゆき
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