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10歳で前十字靭帯損傷#3〜受診後の精神面

息子がサッカーの試合で膝を負傷した時の記録を残しておこうと思います。子供の前十字靭帯損傷は珍しいと主治医もおっしゃっていたので、もし同じ症状でお困りの方の参考になると幸いです。

今回は前十字靭帯損傷と告げられてから、心がどう動いたか残しておきます。

負傷した本人は、病院の会計待ちから家に帰るまでハンカチが離せはない感じでした。帰ってからもしばらく一人にしておいてほしいと布団に潜ってました。

元々サッカーがすごく好きなわけではなくて。兄とコーチをやってる父の影響でなんとなくやっていたので、サッカーができなくなったことはさほどショックではないと思うんです。それよりも、体を動かすことは嫌いではなかったので、体育や友達との普段の活動ができなくなったことにショックを受けていたと思います。

もしこれが本気でサッカーをやっていた子だったらと思うと、本当に切なくなります。

小一時間ほど、涙してのち、布団から出てきた時には見た目はスッキリした様子でした。これからはeスポーツで生きていくというような冗談も言えるようになってました。

私はというと、なんで息子が?、何でこんなことが起きた?、ゴールデンエイジの期間に運動できないことの絶望感、大きくなるまで治療できない理不尽さ、とさまざまな感情がミックスしてグチャグチャな状態でした。しかも、以前足首を痛めた時に整骨院の先生に息子は足首が硬いので膝に負担をかける。柔軟性を高めた方が良いと言われたことがあり、その時に真剣に取り合わなかった自分への後悔ものしかかりました。しかしそれ何も進まず、一番大事な息子のサポートもできません。

ひとまずこれらの感情は置いておくことにしました。それよりも将来のことに備えようと前に気持ちを切り替えました。まずは情報収集。そして小学校の先生への説明資料の準備に集中しました。

一旦前向きに切り替えたことで自分では受け入れられたつもりになってました。でも、学校に行き廊下で楽しそうに走り回ってる子供を見ると心がザワつきました。アスレチックに子供を連れて行った知り合いの話を聞いて涙が出てきました。子供たちが当たり前に享受できる運動の権利が、我が子から奪われたことに対するザワザワとした心の動きは、きっとこれからも色々な場面場面で起こるだろうなと思ってます。

慣れない病院で一日過ごしたこともあったと思うのですが、翌日は一日中フワフワとしてました。仕事中も、心あらずで、集中力もかなり落ちてました。人から話を聞いても他人事に思ってしまう。今思うと、休みをもらった方がよかったかなと思います。今後家族の病気や怪我の対応で一日使った人には、翌日も休むようにおすすめしたいと思います。フワフワとしていた気持ちも、一日経つと落ち着いて、地に足がついた感じがありました。

今一番心配なのは、思春期になった時、父親とぶつかるんじゃないかなということ。何度かサッカー辞めたいと言われたことがあったのですが、父親が毎回丸め込んでいたんです。自分が心からやりたいと思っていなかったことで人生が変わるような怪我をしたわけです。自分で処理できない怒りが湧いてきた時、矛先は父親に向かうでしょうね…。

まだまだ後ろを向いてしまってモヤモヤすることもありますが、一つずつ消化して前に進めるといいなと思います。

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