トイレがあってよかった_100日後にZINEをつくる、68日目
今朝7時にトイレに行きたくて目が覚める。
布団に戻り、「せっかく目が覚めたし起きようかなあ」と思っていたらチャイムが鳴る。こんな時間に誰よ、と思って時計を見たら10時半。
ついにタイムワープの能力を習得したらしい。
腹が減って死にそうだと騒ぐ猫と夫にご飯の準備をしていたら、ぐーぐー寝ていた子どもたちもぞろぞろ起きてくる。冬はみんなよく眠る。
「大みそかの主婦は1日中ずっと忙しいので、今日で大学の課題を全部終わらせたい。だから母のことは放っておくように。」と家族に宣言。
台所だけ片付けて、ざっと掃除機かけて、今日で年内営業最後の近所の八百屋へいき、大根と白菜と大きなかぶを買う。"無料でどうぞ"と書かれた段ボールに柚子がどっさり入っていて、うれしい。「良いお年を~」を言って帰宅。
気づけば14時半。そろそろ課題せんとやばい、と思いながらトイレに入る。
昨日掃除したはずなのに。汚れている。
トイレの床には5人分の毛やらよくわからない飛沫やらがマットを超えてとんでいる。
光の加減で一度目につくと、床や壁、あらゆる部分の汚れが見える。
この個室の中でどんな動きをすればこんなところに付着するのか。
みんなが座る便座は、一見清潔。太ももが接触する場所には汚れが入り込むことはそうそうないし。
便座をそっと持ち上げる。
なんということでしょう!
便座はリバーシブルであるかのごとく、表の顔と裏の顔が全く異なる。どうして1日でこうなってしまうのか。
便座裏の様子を「ドキュメント72」もしくは「100カメ」で記録してみたい。
あーもう、こんなことしてる時間ないのに。
この裏面を見てしまったら放置はできない。情熱大陸の音楽が聞こえてくる。
トイレマットをはぎとって、床と壁にシュッシュとアルコールスプレー。壁と床を雑巾で拭き、べたべたしないことを確認。
トイレのふたのオモテ、便座のオモテ、便器の外側を拭いていく。
汚れの少ないところから攻めるのが鉄則。
トイレ用洗剤をスプレーした便器内をブラシでこする。モコモコ泡がたって、白い便器がつやつや光りだす。
ウォシュレットの掃除ボタンを押すと、うぃーんとノズルが出てくる。
お前、会うたびに真っ黒だな。普段いかに尻の汚れを洗浄してくれているかわかるよ。
泡スプレーしてふき取り、感謝の気持ちと共に所定の穴へお戻りいただく。
洗剤をふたウラ、便座ウラにシュシュっとして、トイレットペーパーで汚れを落とす。汚れたトイレットペーパーと溜まった泡を水洗「大」で流す。
この瞬間の気分の良さ。
最後に水洗部分の水垢を拭き、手拭きを交換して掃除完了。
毎日何度も家族の排泄を受け止める場所を、きれいにリセットすることの爽快感。
ふと、昔ソファの下から出てきた紙っ切れを思い出す。
ポエマーだった姉にあこがれて、7才の次女が表現したパッション。
縦書きで左から右に書くという力技。
自分の子どもってなんでこんなに面白いんだろう。
笑いすぎて腹がよじれる。
次女と共にトイレに感謝した年末。
note書いてないで、早く課題せな。
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