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パイルJQのあれこれ

ご無沙汰しております。ぐちです。
びっくりするほど更新をサボっていたのですが、思ってもないところから反響があり、慌てての更新復帰になります。よろしくお願いいたします。

さて、今回は冬の強い味方、パイルジャガード・ボアジャガードのお話です。何年か前から巷で背中にブランドロゴがバーンと入っているボアブルゾンをよく見かけますね。あれです。

日本生産のパイル・ボアは、和歌山県の高野口というところが最大の生産地になっており、各工場さんが特色のある生地を作っております。
今回はそんな中からスライバーニットに的を絞ってご紹介。

スライバーと呼ばれる綿をロープ状にしたものを編み、その後起毛加工をして、生地を作っていく生地は、出せる毛足の長さからハイパイルとも呼ばれます。

こちらは表面
こちらは裏面。パキッとしたモチーフも毛足の長いシャギーなパイルJQにするとファジーな雰囲気

また、使う素材を変えていくことにより毛足の長い部分と短い部分を組み合わせて柄を作ったり、立体感をもたせたりできます。


毛足を短く、丸まったパイル状にすればヴィンテージのフリースのように、

シャギーで揃えればファーのように。
実際にスライバーニットはリアルファーの代替として多くのブランドで使われています。

意外と大きい柄も作れたりテクニック次第で色々な見せ方もでき、モードからカジュアルまでカバーでき、なおかつこの生地で作った服は、インパクトが強く、意気込みが伝わってくる。そんなパイルJQを使って作られた服を、残り少ない今冬、街で探してみては如何でしょうか??

ではでは、また次回もちょっとマニアックなカットソージャガードをご紹介できればと思います。

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