【電子煙管】液漏れのお話
沼田茶舗 電子タバコ店の沼田です。
ご支援、誠にありがとうございました。
返礼は完了しました。
2022/8/9に、プロジェクトを締めます。
電子煙管、販売開始しております。
初回在庫、あとわずかです。
豪華すぎるので、よくご検討の上、ご購入いただければと思います。
満足感は、ハンパないです。
■故障のすべては液漏れ。
故障や不具合、ご質問やお問合せはすべて、液漏れでした。
ヒートユニットに液体を流し込み、コットンがスポンジ変わりに液体を吸い貯めこみます。
しかし、コットンから液が漏れて、通気口に流れ、バッテリーコネクタの穴、センサー感知部に回り込み、
・センサー
・基盤
・バッテリー
を濡らします。
軽度の故障原因は、気流センサーに水が入って、センサーの起動や検知を阻害していました。
■液が漏れる原因の解説
1.ヒートユニットの内部構造
まずは、構造と液保持の原理について解説します。
電子煙管に関わらず、すべての電子タバコ、オートpuff・VAPEのヒートユニット(アトマイザ)は形は違えども、原理は同じです。
赤い部分:電熱線(発熱部)
その周り:コットン(矢印部分)
この矢印部分付け根の穴から、コットンに液体が流れる注入口になります。
電熱線が発熱すると、液体を気化させます
気化して乾燥した分だけ、コットンへ液体が流れ染み込みます。
コットンに液体が充填されると水分が蓋となって、ヒートユニット内部を密閉。
液体の流出を防ぐ原理です。
2.液漏れが起きる現象について
大よそですが、下記4タイトルに分けられます。
2-1.最初の液体注入が足りない。
液体で内部を密封します。
液体が足りない場合、密封できず、空気がタンク内部に入りやすくなった状態です。
この原因はコットンが保水しきれていないためです。
絶対に起きるわけじゃなく、大量に入れてすぐに使っても、この現象が起きるわけではありません。コットンが保水できなかった場合に漏れる一因でした。
2-2.液体の流れ道が出来てる。
主原因です。
前提が水分で密封です。
コットンに水分が吸収されていれば、保水されます。
しかし、保水された水分に対して逃げ道、下部への流れ道が出来てる場合、毛細管現象で、液体が流れやすいほうに流れます。
この流れ道が起きる原因は
・水分不足時の流れ道
・吹き戻しの蒸気付着
・衝撃で流れた
が考えられます。
浸透圧というのでしょうか。
2-3.蓋の締め忘れ。
タンク内部が気密されないと、漏れます。
O-リングの欠損などもあるので、ここも疑ってください。
2-4.液体が膨張する
気圧の谷です。
確認したわけではありませんが、水が膨張しそうな要因があるとき、コットンから水分が噴出し、逃げます。
静止状態でも漏れるとき、はこういった外的要因が考えられます。
■液漏れ対策
原因が分かってるので簡単な説明ですが、
1.新しいヒートポールに交換!
ご購入、お待ちしております。
液体の逃げ道が出きてる、コットンが熱で消耗した、保水できない、といったとき、まずは交換です。
2.移動時など使わないときは、ヒートユニットを外す。
バッテリーコネクタが濡れていないか、
ヒートユニットコネクタの中心が濡れていないか、
都度ご確認ください。
乾いていれば装着していても問題ありません。
絶対に漏れるわけではないのですが、使うときのみだけなら、流入するとしても、微量で済むはずです。
予防策の一つです。
3.最初は少量のE-リキッドを入れる。
熱源周りにしっかり吸い込めばok、コットンになじませます。
これは液体1ml~2mlが目安です。
買った時の使い始め、
液体を使い切った後、
コイル交換、
といった補充時に、段階的になじませるように入れてください。
4.流れ道を消す。
・水分不足時の流れ道
・吹き戻しの蒸気付着
の対策は、中を乾燥させてください。
残留物の除去方法
コネクター側にティッシュを着けて、吹いてください。
なかの液体がティッシュに流れます。
これを行う事で、コットンの保水量が正常に戻ります。
そのあと、よくふき取ってバッテリーに取り付け、2回から3回吸引。
ヒートユニットに熱を発生させて煙を吐いたら完了です。
ヒートユニット付近の水分は、これで蒸発します。
ヒートユニット内部は大よそ200~250度の熱が発生します。グリセリンの沸点は290度です。
あとは、コネクターをこまめに拭き取りを行って、清潔にお使いください
5.蓋の締め忘れ
蓋をしてください。
■液漏れとその対策の歴史
余談になりますが、当店14周年です。
オートバッテリーに対して、液漏れは14年間、解決されてません。
オートバッテリーは、通気ルートに
・気流センサー
・熱源部
・液体
が一体となって搭載されます。
この方式以外のシステムも、意欲的に作られましたが、歴史の闇に消えました。
おそらくコストです。
唯一残ったものが、セラミックコイル、と呼ばれる浄水器に内蔵されるフィルターです。
保水と異物除去を兼ね、耐久性が高いですが、風味は落ちます。
しかし、「絶対に漏れない」、という所までは到達しておりません。
電子煙管 初陣は、このセラミックでした。
■電子煙管に施工した液漏れ対策
これまで数多くの製品を見てきました。
液漏れで故障する製品は多々あり、どれもセンサー付着が主原因です。
液漏れしないように、電熱線をすべてコットンで覆ったものが、最初のカートマイザになります。これは風味に雑味が乗るので、一長一短です。
じゃあ、センサーに付かなければいい。
という事で、最初の発送品は、空調設備でいう「ドレンパン」を応用した構造になっていました。
ただ、これがとても難しく、5月発送品はセンサーが動かないケースが存在しました。排水部分が、気流検知を阻害です。
そのため、5月18以降の配送分には、「ドレンパン」構造を除外してます。
7月の発送品からは、実はセンサーの前面にスポンジを取り付けました。
液体が付着するまえに、保水させます。
一時的なセンサー汚れ対策ですが、経年で積もるもので、余り良い解決方法ではありません、、、
この対策に焦点を当てた場合、また1cm伸ばさないとなりません。
箱に、入らなくなります。
とりあえず、素材コストで、頭をひねっています。
完璧には作れませんでしたが、それでも満足いく、ご納得いただけるレベルのものと自負があります。
液漏れをさせないよう、ご配慮いただければ幸いです。