見出し画像

医療従事者としての自分が考えるべきポジションと資本の連鎖

こんにちは、Sonnyです。
今回は、理学療法士として働く自分が今後の個人としてのキャリアをしっかり伸ばしていくため、という視点でまとめました。

理学療法士として働いていると、かなり狭い世界になりがちです。自分は北海道在住なのですが、北海道のリハビリ職の養成校はほぼ札幌、札幌近郊に限定されているので、地方の高校を卒業した子達がリハビリ職を目指す場合、札幌などに出てくる必要があります。

そうなると友達付き合いや自分が身を置くコミュティは、多くの場合、医療従者に限定されやすい側面があります。

さらに、就職すると、同じ職場の同期や後輩などと時間をともにすることが多くなるので、自分の考え方もその周りの人たちと同じようなものに塗り替えられ、自分が変えられた思考がかなり偏ったものであることにも気遣いないことも多い。

それらを踏まえて自分が上記のように落とし穴に落ちないために自分自身が意識すべきと思っている、医療従事者としてのポジションと自分のリソース配分について言語化していきます。

♦︎職場の先輩が実践していることが正解でもすべてでもない

リハビリの養成校を卒業したての新人は、国家試験を通過して教科書的な知識はある程度ある一方で、現場での経験は当たり前ですがあまりにも少ない。

卒業までの間に実習があるので、全く現場が初めてではありませんが、近年は、実習時の現場の指導者から学生に対するパワハラ予防に躍起になりすぎて、まともな指導もできないのが現状です。だから、実習が学生さんの本当の意味で現場経験になっているか疑問が残ります。

では、どんな無垢な新人がどうやって臨床での仕事の仕方を身につけるのかといえば、同職場の先輩になるわけです。

直接指導されたり、見て覚えたりして学習を進めていきますが、ここで重要なのは、先輩が実施していることが絶対的な正解でもなければ全てでもない、ということです。

職場によっては、いくつも学会は学会発表していたり書籍を出していたり、など実績があるような方もいるかもしれません。それでも、やっぱり、その先輩がやっていることが絶対的な正解でも全てでもありません。

それよりも重要なのは、外に出て、自分がこの人をベンチマークにしたいと思う人を見つけることです。

ベンチマークを見つけた後の話は👇の記事で解説しています。

医療従事者にかかわらないかもしれませんが、ぜひ、自分がベンチマークにすべき人を見つけてみてください。

♦︎数多いるリハビリ職から頭一つ、いや二つ抜きん出るために

今現在、養成校を卒業して臨床の世界に出てくる人たちは、一万人をゆうに超えています。ぼくが臨床に出たことは、その年の卒業生が一万人いるかどうかという時代ではありましたが、就職自体にはほとんど困りませんでした。

しかし、今では、一人がいくつかの病院の面接を受けてどこかに入る、といった状態に変化してきています。

それほど、数は増えてきているんですね。

そんな中で、いかにしてアドバンテージを高め、自分自身の価値を上げていくかを考えた時に、「習得にはかなりの努力と時間が必要だけど、周りはあまりやっていないこと」に注力することでした。

当然、最初はうまくいきませんが、時間をかけて毎日諦めずにコツコツと知見と経験を積んでいくことで、当時やりたいと思い描いていたことができるようになっていきます。まだまだ努力と研鑽は必要ですが、数年前よりは断然に解像度が高まっていることは認識できます。

そして、このように多くの時間資本を投下してやってきたことは、後続の追従を簡単には許しませんし、先人たちも同様のことをやっているわけではないので、まだ別の存在感を残すことができるというように思うのです。

このように、平等に与えられる時間資本をうまく投資的に使えるように毎日を継続していきたいと思っています。

♦︎人的資本を社会資本に変えるべきだった

このように時間資本を人的資本に変換することを努力して進めてきた先に何が待っているか。ぼく個人の人的資本は、ぼくが所属する病院の社会資本に変換されるということです。

これは、医療従事者でなくともわかっていただけることだと思います。

ある病院Aで勤務していて、とても手術もうまく、人間としても優れている医師がいたとします。そんな医師がその病院を辞めて独立し、病院Bを立ち上げたとしましょう。その場合、もともとこの医師の診察を受けていた患者、そしてその家族や知人は、病院Bにこぞって移動することになることが多いです。

これはつまり、医師であれば病院に勤務していても高いレベルの医師であれば、その信用・社会資本は医師個人に付随していることを意味します。

一方で、ぼくみたいな理学療法士をはじめとする医師以外の医療従事者は、いかに有効な治療を提供できたとしても、その信用・社会資本は、個人ではなく病院に付随することになります。

ということは、病院でいかに実力を上げても、一向に自分個人の社会資本は積むことができないということです。

ぼくは、以前から独立志向があり、まずは病院に勤務して力をつけて、いつか独立を、と思っていました。この目標は漫然としていて、実力をつけることに集中していれば、自ずと開かれる扉なんだと。

しかし、そんなことはなかった。過去に自分は、人的資本が直接、金融資本につながると思っていたってことです。この間に社会資本を積むことを全く想定できていなかったんですね。

では、今の自分がどうやって社会資本を積むんだ?と考えた時に、今のポジションではほとんど社会資本を積むことができないことに気がつきました。

だからこそ、人的資本をさらに積み上げつつ、この人的資本をいかにして社会資本に変換してくのかをもっと真剣に考えるべきと考え方が変わりました。

自分は、もっと社会資本をいかにして積み上げるのか?にフォーカスを絞る。これが自分の今度の課題です。

いいなと思ったら応援しよう!