楽観主義を身につけて、うまく使いなそう(ジブン株式会社ビジネススクール #12)
こんにちは、Sonnyです。
今回は、ジブン株式会社ビジネススクールの12月の課題図書、オプティミストはなぜ成功するのかを題材に、自分の考えをまとめていきます。
この書籍では、楽観主義者(オプティミスト)が成功する理由を様々な視点(メンタル、教育、ビジネス)から解説しています。楽観主義の反対である悲観主義(ペシミスト)との対比で描かれた内容は自分の人生にも家族の人生にも当てはめることができるもので、とても興味深く読むことができました。
個人的に楽観主義者と聞くと「あまり物事を深く考えず、どうにかなるさの精神がある人」というイメージがありました。しかし、この書籍を読んでみるとそのイメージはあまり正確では無かったことに気がつきます。
このコラムでは、この書籍から学んだ楽観主義の使いこなすために自分として何ができるかを考えていきます。
それでは、本題入ります。
♦︎自分が持つ楽観主義の原点
元々悲観主義だった自分が変わるきっかけになったのは、高校時代の通学での出来事です。札幌在住のぼくは冬になると自転車は使えず電車通学になります。とある日、遅刻するかしないかギリギリの電車に乗ってしまい、乗車中しばらくハラハラしていました。
「やべー、遅刻するかもな」「どうしよう」と電車の中で不安がぐるぐる巡っていたのですが、あるタイミングでふとこんなことを思いました。
電車の動く速度は決まっているし、電車から降りたら急ぐしないよな。
いや、それはそうじゃんって今なら思いますw。当時は、遅刻することが自分的に許せないような固まった信念があり、そして遅刻するかしないかのギリギリの状況であることが重なっていたためかなり動揺していました。それが、自分の中で上記のように考えたことでかなり気分が楽になったことを今でも覚えています。
今回題材として取り上げた書籍を読んでいて、このエピソードが思い出されたことで、自分としての楽観主義的な考え方の原点になっているように気がしました。それは、本書の中で出てくるABCDE理論というものを読んだ時でした。ABC理論とは、発生した出来事をA(困った出来事)、B(思い込み)、C(結果)の3つの分けて考えることをいい、その後、D(反論)とE(元気づけ)が続くものです。
このABCDE理論を自分が過去に体験した遅刻の時を思い出しながら当てはめてみました。
A:困った出来事
いつもはある程度余裕を持った時間に電車に乗るにも関わらず、遅刻するかしないかのギリギリの電車に乗ってしまった
B:思い込み
どうして遅れてしまったんだろう。遅刻したらみんなの目が気になるな。自分自身のイメージも変わってしまうだろう。
C:結果
電車に乗っている時にイライラや焦りが込み上げてきた
D:反論
2度寝したのが失敗だったな。1度や2度の遅刻で周りがどうだったことはないし、そもそも周りの目を気にして行動を決めるのも良くない。そして、自分が遅刻したことなんてある程度時間が経てば誰も覚えちゃいない。
E:元気づけ
遅れてしまったものはものはどうしようもない。今はすでに電車の中。電車の動くスピードもダイヤも決まっているから何をしたって早まることはない。電車が駅に着いたらできるかぎ走ればいい。そのためには今は余計なことは考えずにいることが正解だろう。
こんな感じで、あの時、焦りでイライラしていたところから急に切り替えることができたこと記憶しています。それから全てがこの思考過程で考えることができたわけでもないし、悲観主義的な考え方になったこともありましたが、少なくともこれをきっかけにして変わっていったように感じます。今では、落ち込むこともありますが、学生時代よりも明らかに楽観主義的に考えることができるようになったと感じます。
♦︎自責思考と楽観主義の最小公倍数
楽観主義には、マイナスの出来事が起こった時に自分以外が原因であると考える特徴があると書籍では語られています。楽観主義はいいこととい前提に立って話を進めると、つまりは何かあった時には自分以外のせいにすることが正義になります。
マインドセットとしての別の考え方で、自責思考と他責思考があります。これは、起きた出来事はすべて自分自身に責任・問題があると考える思考法です。楽観主義と比較すると、真逆の方向に進むように感じます。
この真逆にも見える、楽観主義と自責思考ですが、ある点で共通のことを言っているのではないかと考えました。それが、自分がコントロールできることに集中しようということです。
もし、何か問題が発生した時、その原因がいくつかあったとして、すでに起こってしまったことや、運や天候などといった自分ではどうしようもないことなどがある場合は、もう考えない。そして、その中で自分でコントロールできる可能性のあるものにアプローチすることに集中するんです。
自分がコントロールできる範囲のことに集中する、これが、楽観主義と自責思考の最小公倍数だと整理しました。
♦︎リハビリという本業に楽観主義を活かす
自分ができることに集中することは、自分のメンタルを安定させて未来に向かってやるべきことを進める手助けになると感じています。これは、ぼくの本業であるリハビリの仕事にも応用できると感じます。
リハビリでは、不運にも転倒してしまい骨折した、事故に遭って怪我をしたなどいろいろな状況の人に遭遇します。このように自分の身体にトラブルが生じるとメンタル的にはかなり沈んでいる人、うつにはならなくても悲観主義に蝕まれている人が多いです。
そんな中で、メンタルの持ちようは身体状況の改善にかなりを影響を及ぼします。本書でも言われているが、メンタルが前向きな人は悲観的な人に比べてリハビリの進行が早い印象を現場レベルでも持っています。
患者への説明や今後の方向性を話しとき、この楽観主義的な考え方、先に述べた自分のコントロールできることに集中するためにはどうするか、というスタンスで関わっていくことが必要です。
このメンタルコントロールに身体的な変化が合わさることで、患者さんの行動や心境が大きく変化し、心も身体も前に進んでいくように思います。
今回は、ここまで、
最後まで読んでいただきありがとうございました。