20年間の中間決算 まんが編①
漫画、まんが、マンガ。
体系的な日本まんがの話をすると、明治初期イギリス人のチャールズワーグマンが漫画の始祖のようなものを描いて以来、ペンで西洋紙に描かれるものをパンチ、ポンチ絵と呼ぶようになりました。それがパロディ化されていって1895年に小泉一瓢が入り込んできた「cartoon」等も含めた総称として「漫画」と呼んだのが「漫画」の始まりだと言われてます。(諸説あるよ、めちゃくちゃ諸説あるよ)
その後、田河水泡『のらくろ』から始まり手塚治虫『新宝島』でモンタージュを持ち込み漫画技法を確立させ、その表現方法はさらに広がり今に至るわけですね。
なんか、「漫画」が「まんが」になるまでの時や表現してきた人たちのことを思うと途方もなくていつも泣きそうになる。と同時にまんががむちゃくちゃ愛おしくなる。そんな私が愛おしんでるまんがたちの一端を書けたらいいなと、思う。
ちなみに信じられないくらいの分量になったので何篇かに分けます。
【人生編】
・フルーツバスケット
いやーーー人生。高屋奈月先生でございます。高屋先生の作品は『翼を持つ者』『星は歌う』も私は好きだけど、やはりフルバは人生をかけて好きだと叫び続けるだろう作品。今やってる『かくも小さき世界にて』も良いですよね~。高屋奈月先生の世界は全てを肯定するような優しさも、劇的に救われるような暴力的な優しさもないけど、ただ「そこにいてもいい」っていう存在を許してくれるだけの優しさがある。友達関係とか、親子関係とか、色んなことが上手くいってる人もいってない人もそこにいてよくて、私含め全員が「存在」できるのが魅力。他人と他人との関係性の中で孤独を感じたときに救ってくれるのはいつだってこの漫画です。
好きなキャラクターで言うとやっぱり勝也と今日子さんですね~、大人になって教師と生徒の恋愛見れなくなってしまったけどこの二人はなんだか今になっても読めます。
好きなシーンはやっぱり慊人と透が話すシーンですね、夾くんと由希くんの本音のぶつかり合いのシーンも大好き。いつ読んでもいくら読んでも泣いてしまう。
フルバでは「倖せ」という言葉がこの漢字が登場するんだけど、「幸せ」じゃなくて「倖せ」なのが好き。一人では作れないんだよ、って言われてるみたいで。人とを信じることで初めて幸せって生まれるものだよって、楽しいだけの世界じゃないのに人を信じられるようになる気がするというか 少し自分の世界を開いてみよう、みたいな気分になる。
フルバナ(フルーツバスケット another)が始まったときはどれだけ嬉しかったか。素晴らしい作品です、ほんと。死ぬまで大好きです。
・るろうに剣心
初恋です!!!私の初恋です!!!!!剣心のことを想って寝た夜がいくつあるか……いたいけな小さい私の初恋を奪っていった人です。
剣心はもう色んな好きなシーンあるんですけど最初に読んで衝撃だったのは赤報隊、左之助と相楽隊長のお話。というか相楽隊長が好きで……
実写続編でちょっとくらいやるかなと思ったら全くやらなかったっすね、残念。幕末から明治維新。「正義」と「正義」の戦いの中で「悪」になってしまった人、「悪」にされた人。自分は何の正義を持って生きていくのかってことをこのまんがから教えてもらった。本当に大好きです。
昔は薫と剣心しか勝たん!!と思ってたけど、大人になってから読むと正直、巴と剣心の話の方が好きだったりしなくもない。
なーーやむけど、斎藤一も好きだし蒼紫さまも好きだし、でもやっぱ私にしては珍しく主人公・剣心が一番好きかも。私が長髪訳アリキャラが性癖になったのはどう考えても剣心のせい。緋村抜刀斎が好きなんだけど、でも抜刀斎よりも「剣心」として生きている間に出てくる「緋村抜刀斎」が癖です。
アニメ版も映画版も舞台版も全部観てます。星霜編は中学生の時に観たときは許せなかったし「梅毒」ってどういう病気かしらなくて学校の理科担当の先生に聞いたの今でも覚えてる。あの時の先生ごめんなさいw
でも今は星霜編すっごく好きです。映像美がすごい。あの仄暗さとるろの相性とてもいいと思う。すばらしいOVAです。しかも人生コンテンツ2つ目もどちらも最近再連載したっていう嬉しい話!最近少し前のまんがに陽が当たっていてうれしい。
・日出処の天子
え?これ読んで狂わされない人っていないよね?山岸涼子先生です。山岸先生は『アラベスク』も好きですが、ですがここは日出処で。
いやーーーーこの作品、出会ったときは衝撃も衝撃。面白いという言葉では済まされないほどに面白いですよね。そもそも「聖徳太子」という題材をここまで繊細に面白い歴史解釈で描けるのも凄いし、聖徳太子と毛人(えみし)をブロマンスにしよってなるのも面白いし、全ての表現方法が異端すぎて凄い。色んなまんが作品に出会えば出会うほど『日出処の天子』の凄さが際立っていく。
卒論で「ジェンダー観を見据えた少女まんが」を扱うかもってなったときにまんが批評の本を死ぬほど読んだけど、「女性の中に眠る女性嫌悪」があるということが様々な本で明記されていて、私も少女まんがはそのきらいがあるということは納得していて。 で、日出処はそれが結構顕著に表れている作品だな~と思う。というか山岸涼子先生の作品全体的に、かな。でも女でいることが嫌になる感じではないのが手腕としか言いようがないですね。褒めるところしかない素晴らしい作品です。
( ↑ 白泉社作品なのに公式ページがないのは何故……?)
・とっても!ラッキーマン
すみませんほんまに。ふざけてるわけじゃないんです。
覚えている限りでは確か私が「まんが」というものを初めて読んだ作品がラッキーマンです。小学校2年とかじゃない?4年かも。いやー同時期に『おぼっちゃまくん』とか『白鳥麗子でございます』とか読んでましたね。2002年産まれの22歳です。
私は男のロ・マンが好きでしたね、いいよね、白くなるまで女を待つあの根性(笑) でも今ちゃんと読んだら救世主マンとかが好きになるのかも、よっちゃんたちの話とかも意外と面白いんですよね、 読み返すと「不細工です代」とか明らかな差別表現とかも確かに目に余る感じもあり、きっつ~ってなっちゃうシーンもあるにはある。このまんがにまでキャラソンあるのは本当におもろい。集英社すごいよ。
ガモウひろしはほぼ確実に大場つぐみなんですけど、『ヒカルの碁』『DEATH NOTE』『バクマン。』『プラチナエンド』を読むと「この人がこれかけるんだ……」という感動になる。凄い。あと『バクマン。』の実写版の最初の編集者のデスクにラッキーマンに出てくる努力マン・友情マン・勝利マンのフィギュアが飾ってるんですけど、これは大場つぐみネタなのか、集英社ネタなのかが分からないのでどちらか教えてほしいです。集英社さーん。
・藤子・F・不二雄 SF短編
小学校低学年時期に藤子・F・不二雄作品とさくらももこ作品に触れていたのは今更ながら良かったと思いますね。えーーーー藤子・F・不二雄の好き短編の話、していいんですか??上げていきますね。
『みきおとミキオ』『ミノタウロスの皿』『箱舟はいっぱい』『メフィスト惨歌』『殺され屋』『ヒョンヒョロ』
この辺りですかね…… 当時は私に色々衝撃を与えたけど、今読むと世界に対する物凄い皮肉だったりして面白い。幼少期に読んでいた作品のイメージと全く違くて、それが楽しめるので昔読んでいてよかったなあと思う。
ドラえもんのまんがも沢山読んでる方だと思うけど、でもドラえもんよりSF短編が凄く好きです。
【今、読め。の作品】
え????読んでないんですか?????読んでください、早く。の作品。
本当に面白くて、今だからこそ読むべき作品です。
・スキップとローファー
まんがを読者層で分けることは本当にしょうもないとは思いつつも、これが一応は「青年まんが」という枠組みで出されたことが「少女まんが」の敗北だと思っている。いいですか、少女まんがが本来担うべき役割がこの作品の全てです。80年代の少女まんが黄金期が担っていた少女まんが哲学の全てです。今を生きるすべての人が読むべき作品。スキップとローファーが現役連載している世の中を生きられていることをもっと享受するべき。ここ数年での「面白いまんが」ランキングで確実に5本の指に入ります。読んでください。とにかく。
私は9巻が凄く好きでですね、9巻だけで2回泣いた。誰かを好きな人も、誰も好きになれない人も、人と人とが「愛」の中で生きていて、だからこそ生まれる葛藤や想いを丁寧に描いてる。何か寂しいと思ったこと、何か嬉しいと思ったこと、忘れていたはずの過去や今の感情を思い出させてくれるし、より解像度の高いものにしてくれる。だからこそ自分の感情ってこんなに彩度の高いものだったんだ、っていう驚きが凄くて。 自分の感情により色を付けてくれる作品です。
ちなみにアニメもやってます。アニメ版も本当に最高なんですけど、何が最高ってオープニングなんですよね。ここ最近のアニメで一番オープニングがいいです。もう1本他にあげるとしたらワールドトリガーの2期のOPです。それくらい最高です。是非見てください。
・きみの横顔を見ていた
世界の中心だと思って叫んでいいですか?
「これが!!!!!!!!!!!少女まんがです!!!!!!!!」
あのですね””””読みたかった”””””少女まんがの全てが詰まっている。ほまにほまにほまにほまにほまにいい作品なんですよ~~(泣)もっともっと売れてほしい。
少女まんが界隈では80~90年代が少女まんがの黄金期とされているんですね、私もそれは全面同意なんですけど、令和の少女まんがに希望の光を差してくれる作品。80年代の少女まんがの香りがします。素晴らしい作品です。
ちなみに、3巻発売時のコメントで「令和の少女漫画大賞受賞作」というコメントを付けたんですけど、今年6月に講談社漫画賞の「少女漫画大賞」を受賞されていまして、予想通りというか私の先見の明が証明されてしまった(何目線?)というか。
少女まんがだからこそ描ける人と人とのつながりのお話が丁寧です。高校生の等身大を、誰かの「横顔」、「想い」をこんなに繊細に描けるとは天晴れです。本当に素晴らしい作品です。
・和山やま作品
いや~~~絵も好き。話も上手い。というか「まんが」が途轍もなく上手い漫画家さんですね。『カラオケ行こ!』『ファミレス行こ。』『女の園の星』『夢中さ、君に』ぜーーーーーんぶ素晴らしい。
『女の園の星』はまんが書いてる女の子の話が本当に好きで……一番笑った。インド映画みたいになるシーンとか本当に笑いすぎてしんどかった。ここまでまんがで笑ったのは『女の園の星』と岡田あーみん作品くらいなものです。とりあえず『女の園の星』の試し読みでいいです。読んでくれませんか?下についてるURLの特設サイトのやつで。丸々1話×3巻分読めるので。そこで笑わなかったら私の負けでいいので。笑ったら買ってくださいね、私との約束です。よろしくお願いします。
『女の園の星』話していいですか?オタク出していいですか?いいですよ。あの~~、星先生が既婚者なのがほんとーーーーに健康にいい。何なら小さい女の子のお子さんがいらっしゃるのが健康に良すぎる。その設定だけで私の寿命が100年伸びました。和山先生ありがとうございます。小林先生もいいですよね、キャラクター一人一人が立っているし、しかも全員シュールで褒めるところしかない。信じられないくらいまんがが上手いです。まんがで読者を「怒らせる」って一番簡単な感情だと思うんですけど(最低な敵を描く続ければいい)、読者を「笑わせる」ってのが一番難しいと思ってて、和山さんはそれが当たり前にできててスゴイ。まんががハチャメチャに上手い証拠です。
『カラオケ行こ!』はですね、まんが読むの苦手なら映画観てください。綾野剛が成田狂児を「生きて」ます。ファミレス行こ。は本誌勢なのですがこの前の更新ほんまーーーーーーにやばかったですね。「どうしたいの、どうされたいの」はあ、 11月14日に心肺停止で病院運ばれるかもしらん。助けてほしい。世界に読んでほしい作品です。頼みます。
・朝がまたくるから
あのあのあのあの、20歳から遠ざかる前に読んでください頼みます!!!だから「今読め」の作品群に入れてるんです!!頼むから20歳からどんどん遠ざかる前に読んでください。
羅川真里茂さんの短編集ですね。私が短編集で唯一泣いた作品となります。「罪」をテーマに描かれた3篇が収録されています。
全部好きだし泣くんだけど、とにかく私は『葦の穂綿』が好きです。私はこの作品を18の時に初めて読んだんだけど、その年齢で読めて本当に良かったと思ってる。たった40ページでここまで人を泣かせることが出来る作品は他にないです。私、羅川さんの描く男性が本当に好きで、これはまた後で語ろうとも思うのですが、女性の「優しさ」と男性の「優しさ」をかき分けているのだろうな、っていう描き方が本当に好きなんですよ、本当に是非読んでください。
【女性誌編】
いまの時代、少女まんが/少年まんがに分けられること自体ナンセンスだと思ってる。けど、「少女まんがというジャンルをなくしたいのか?」と言われると答えは強い気持ちで「ノー」になる。けれど「少女まんが」という名前がついてる限り少女以上の広がりをみせることが難しくなる現実にどうしたもんかなあとずっと悩んでる。少女まんがだからこその機微や「居場所」を必要としてる男の子もいるんじゃないかと思うし、実際それに救われてきた人間がわたしなので。
ひと作品ずつ丁寧に語ったらもんのスゴイ分量になりそうなのでサクサクいきますよ~!!!
・清水玲子作品
『輝夜姫』も言わずもがな大好きなのですが、ここでは『秘密-トップシークレット-』の話をさせてください。
清水玲子先生からは山岸涼子先生の”血”を感じます。
原画展、素晴らしすぎて絵を見ながら魂が抜けていた気がします私。ただ池袋のサンシャインシティ展望台だったのでそこまでの道のりがしんどくて…(高所恐怖症)
最新技術で脳の記憶を見ることが出来るようになった世界線。重要事件などの犯人の記憶を見て捜査する警察の話です。誰かの「秘密」もそのまま見れることになった世界で生まれる「秘密」とは何なのか。人の記憶とは何なのか。自分の感情とはなんなのか。少女まんが哲学の神髄といっても過言ではない。
・こどものおもちゃ
小花美穂作品です!!『Honey Bitter』も勿論大好きですよ、現役で追えたので幸せでした。『Deep Clear』なんて2作品とも好きな私からしたら幸せでしかない本です。本当に好き。今も新連載立ち上げてらっしゃいますし、本当にバイタリティーにあふれた作家さんで素晴らしいですよね。ですが!ここでは『こどものおもちゃ』でいかせてください!
やーーー大人になって読んでも爆泣きしてしまい。小学生で読んでた時より泣き所が変わってしまって大変。大人になってから読む「あーちゃんを愛してるから産んだのよ」大変すぎるココ。いつまででも大好きなのだろうな、と思う作品。小花さんも体サイボーグとかにして一生書き続けてほしいです。(どうか健康のままで無理せず小花先生の作品を末永く読んでいけたらと思う所存です。)
・岡田あ~みん作品
きゃーーーー!!!待って、サクサク進むとか言ったけど性懲りもなく語ってもいいですか?いいよ
あの、全作品マジのマジのマジで好きなんですけど、本人も大好きだし。あの、特に『こいつら100%伝説』が本当に大好きで…… もちろん『お父さんは心配性』『ルナティック雑記団』も大好きです。ルナティックは天湖くんが本当に好きだったので、小さい頃は母親がほんまに邪魔過ぎて破り捨てたろうかと思ってたけども!(嘘)
男性便器に電気を通しておいたら男性が用を足すときに感電するという技術はルナティックから学びました。いつか使おうと思います
そうじゃなくて、こいつらの話をさせてほしい。こいつらのわき毛の話が好きすぎて何回読んだか分からないです。「ハーフわき毛」で横隔膜がつりそうなくらい笑わせてもらったし、今でも思い出し笑いで笑える。ほんまにほんまに大好きなんですよね。極丸が本当に好きで…… いつまでたっても笑わせてもらえる作品です。
・ときめきトゥナイト
多分私が人生で初めて自分で買ったまんが作品だと思う。母からもらったときめきトゥナイト、新装版だったんですけど何故か6巻?とかまでしかなくて、なんでやーー!!ってなって近くのTSUTAYAまでお小遣い握りしめて走ったの覚えてる。でも当時のお小遣いだと確か2巻分しか買えなくて、1ヶ月に2冊ずつ買うという涙ぐましい努力をして全巻揃えた記憶が新しいですね。「草木も眠る丑三つ時」はときめきトゥナイトから仕入れた語彙です。
いやーー、小学生の女の子はみんな真壁くん好きだよ!!!まあ、私が好きだったのはジョルジュなんですけど…… ジョルジュのせいでエリザベートとかなんか色々死神とつく属性のものが好きになったんだと思ってる。元凶は絶対にコイツ。白髪・長髪・死神・やれやれ系歳上、すべての要素を兼ね備えててすごい。
池野恋先生もね、岡田あーみんのこいつらでいじられてるシーンがありそこも記憶に残ってるけど、ときめきトゥナイトいまの時代に新連載、新連載と言っていいのか?続き書いててすごいですよね 孫とか登場しててもう世界線がともだちコレクションなんよ。
もちろん追ってますし、未来永劫残って欲しい作品です。
・天使なんかじゃない
なんかなんか『NANA』といい『ご近所物語』といい、矢沢あい先生の作品、令和の”エモい”の象徴として扱われすぎじゃないですか??許せない。
私が一番好きなのは天ないなので題名はこれでいかせてもらう。
「マーブルチョコの味」ここ本当に好きで好きで……!みんな好きだと思うけども~~!中学生の時、幼稚園に行って劇をするっていう実習?みたいなのがあったんですけど、「しらけた姫と七人分の大男」の脚本をまんが原案で作って周り巻き込んで上演しましたね、筋金入りです。
私は瀧川君たちが凄く好きで~!というかマミリンが好きなのかも。
マミリンがケンちゃんの初めて会ったときに「ケンさん!」って台詞があってバックに剣心の恰好したケンちゃんがいてちょっと笑ったのは別の話。
数年前スリコと天ないがコラボしてたとき、ケンちゃんのCDの中にステッカー入ってて「これ、中にオタクがいるな」と感動した。
マミリンが「冴島翠みたいになりたい」って言ったところ、泣く。分かんの、マジで。この子みたいになれたら、とか、愛されてる人たちみて自分が少し嫌になったりとか。 でもマミリンは綺麗だから「冴島翠みたいになりたい」って素直に言えるところが好き。私はこうなりたいって人に素直に言えないし。自分に正直であるとか、周りを愛せるようになるようなまんがで本当に好きです。
・萩尾望都作品
はい。伝説の24年組です。少女まんがの神様と評される方です。『ポーの一族』に『トーマの心臓』素晴らしいですね。『イグアナの娘』度肝を抜かれました。ですがここでは『半神』の話をさせてください。
文豪の小説読んでも思うんですけど、『半神』これ15ページで描かれている内容じゃない。気分的には100ページを読み終えた後の消費量。内容が現役。凄い。
『憑かれた男』ですかね?あの、お母さんの霊がついてるやつ(題名忘れちゃってウィキでそれっぽい作品を調べたのですがおそらくこれ……?)あれも素晴らしいですよね。だって、無言ですよ。まんがという体裁をとりながら、一言も台詞が登場しないんですよ。そんなことあり得ます?それなのに一人の男の生涯が描かれる。意味が分からない。本当に神の御手をお持ちなのだと思う。人生に一回は触れていてほしい作家さんですね。
・羅川真里茂作品
冒頭に『また、朝が来るから』を紹介したんですけど、改めて。
私、本当に羅川先生の描く「愛」が好きで…… 80年代が黄金期だと呼ばれますが、赤僕なんかは物凄く良い例で少女まんがというジャンルで恋愛以外の要素を描いたものになってますけども なんか、この「愛」の形って別に一つではないじゃないですか。人間同士が「愛」し合うことの、憎しみだったり、怒りだったり、喜びだったり、そういう「情」の人間臭さが本当に好きで。
赤僕に関しては春美ちゃん(拓也パパ)と由加子さん(拓也ママ)の駆け落ちの話がほんとーーーーーに好きです。
白泉社50周年記念の描きおろし見ました??拓也高校生verと実小学生verのビジュアルやばすぎて泣いた。拓也がめちゃくちゃパパに似てて将来有望すぎる。本当に本当に大好きです。
・二ノ宮知子作品
『のだめカンタービレ』『天才ファミリー・カンパニー』ですね。のだめの千秋先輩なんて、ドラマみてた人みんなが恋してたでしょ、キャスティングからなにからほんまに素晴らしい作品ですよ。
ここでは『天才ファミリー・カンパニー』の話をしようかな。
あの、二ノ宮先生の世界観で好きなところはみんなが「共存」しているところです。人と人との間にある感情が優しくて、他人を昨日より信じられるような気がする作品。優しくて、どんな人間でもそれが「個性」として受け入れられて、共存できる世界。本当に優しいなと思う。少し変わった人でも、ヨソ者にならない優しさ。傷ついたときに読みたい作家さんですよね。天才ファミリーカンパニーもまさにそんな物語なので是非。
・末次由紀作品
末次先生大好きだから入れさせてください。『ちはやふる』もちろん好きです。ですがここでは『エデンの花』『Only You-翔べない翼-』の話を。色々あったけどここではそれには触れません。
末次さんの描く男性がものすごく好きです。というか末次先生の描く当て馬が物凄く好き。心の底からめちゃくちゃに良い奴が多すぎる。エデンの花もOnly Youも読み返すとものすごく泣きます。
・西炯子作品
姉の結婚もとても良いのですが、『娚の一生』の話を。
娚の一生はですね、私が少女まんがの中で一番好きかもしれないキスシーンが出てくる作品です。っていうか歳上との恋愛作品の中でここまで爆萌えする作品を他にあまり知らない。
男とか女とか関係なく、人と人として自立した大人二人が付き合っている世界観が好きすぎるし、この手の物語は小学館にしか描けないなと思う。
・いくえみ綾作品
平成少女まんがの祖、でしょ。いくえみ先生の作品辺りから平成少女まんが、令和少女まんがにもつうずる流れが生まれている気がする。気がするだけかもだが。少女まんがが好きなら絶対に読んでおいてほしい作家さんの一人。
いくえみ綾先生の描く「生活」が好きすぎる。これは「日常」という意味です。手を繋いで隣で歩いている気がする。日常の解像度が高すぎてなんでこんな瞬間を描けるのだろうかと読むといつも思う。素晴らしい作家さんです。
・咲坂伊緒作品
いくえみ綾先生の話をしたからには咲坂先生の話しなきゃですよね。咲坂先生本人が「初期は好きな先生の絵を真似して描いてて…」っておっしゃってるけど、この"好きな先生"の7割はいくえみ綾先生だと思っている。嘘だと思うならいくえみ綾先生の絵を見てみ。咲坂先生にめちゃくちゃ""血""を感じるので。
咲坂先生は平成少女まんがの中枢と言っても良いのではないでしょうか。小学生の時から読んでますが、いまだに新連載始まったらちゃんと読む先生の1人です。
・暁のヨナ
泣く。私、最初から本当に揺るがずにスウォンが好きで、どんなことしてても彼の味方だったんですよ、 そんな私が今報われてます。助かる。
なんかもう色んなシーンで爆泣きしてしまい
・女王の花
信じられないくらい泣いた。暁のヨナと同系統の物語。死ぬほど泣く。
・消えた初恋
ドラマ化される前に、友人に「このまんが、絶対にドラマ化とかしてこれからバカ売れするから!!!見てて!!!今一番これから売れる作品だと思ってるから!!!」って激推しして案の定バカ売れして助かります(笑)
ひねくれ渡先生の手腕なのかもだけど、ここまできれいに少女まんがとして同性愛を描けるのは凄い。もっと少女同士の恋愛とかも書いてみてほしい。アルコ先生のギャグに振り切るところとシリアスなシーンの描き分けも素晴らしいし、初めて読んだ時はストーリーの巧妙さとバランス力に感動した。
・ミユキ蜜蜂作品
私が!!!!!初めて!!!!!ファンレターを描いた先生です!!!!
今でも覚えてる。ファンレター出したコンビニまで覚えてる。場所は言えないけどローソンのポストで出しました、中学2年生の時。
しかも、なまいきざかりが確か3巻発売時だったような気がするんですよね、そうかんがえるとミユキ先生も結構古参の域ではあると思う。少女まんが哲学とかそういうものを考えずにもう純粋に少女まんがだよこれが!って恋愛で殴ってくる作品 好きですよ、 私は阿部くんが好きで、人気投票も阿部くんに投票しました あと他校の糸目の先輩(笑)
大学生編までちゃんとやってくれて超楽しませてもらいました。今連載されてる作品もどちらとも追っているので今後も楽しみな作家さんです。
・森下suu作品
『日々蝶々』です!!!『ゆびさきと恋々』も連載中ですね(読み方、「ゆびさきとこいこい」だと思ってたずっと。この前知り合いに訂正されて恥ずかしかった)
未だにメロンパンを食べようとすると日々蝶々の記憶がよみがえります。あとはMIU404。世界が色鮮やかになる、というよりは、世界のダークポイントが下がる作家さんだなぁと思います。森下先生方の作品を読むと、暗いところが少しだけ明るく日が当たって見える。お二人のそんな物語性が大好きです。
・sora作品
初手で初めてsora先生の作品読んだ時の率直な感想は「この人、めちゃくちゃ頭いいな……」でした。 突っ込みのセンスが、頭がいい人のセンス。高度な笑い必要なとこがちょいちょいあって、でもそこがぶっ刺さって大好きになった。伝わる人にしか伝わらんかも~みたいなシーン、めちゃくちゃ好きなんですよ。
sora先生といえば、勿論墜落JKも大好きなのですが『先見少年シンドローム』に収録されている『ミレンボーイミレンガール』がはちゃめちゃに好きです。2018年9月増刊号に収録されていた作品なんですけど(この増刊号、擦れば成瀬翔のにおいするポスカついててめっちゃおもろい)初めて読んだ時にこれ単行本化しないのかな~~と思っていたら2019年に無事単行本化されて超うれしかった思い出があります。
・やまもり三香作品
『ひるなかの流星』『うるわしの宵の月』ですね。ですが!!私が一番好きなのはやっぱり『椿町ロンリープラネット』です。
何が好きって主人公ふみちゃんがほまに可愛い。そして暁がロン毛・年上・作家という素晴らしいフルコンボ。パチンコだったら確定演出ものです。悟郎ちゃんも前作から引き続き登場し、(悟郎ちゃんもほまに好きです……)世界が優しいですよね、 し、恋がこんなに楽しそうなら人のこと好きになりたいな~と思う。 とりあえず暁とふみカップルが癖に刺さりすぎるので必見です。
・目黒あむ作品
絵が好き!!!お話も好きだが!!『honey』も好きだし、今連載されてる『お姉ちゃんの翠くん』も追ってます。
目黒先生の描く世界ってホワイトバランスが高めで好き。すべての瞬間が青春に生まれ変わるし、目黒先生の作品って「目黒先生」が出てる感じがほんまに好き。生まれ変わったら目黒先生作画みたいな人になりたい。本当に可愛い。
【気が向いたときに追記予定】
すみません、以下の作品も大大大好きで語りたいんですけど流石に疲れたので羅列になります!!!
・ベルサイユのばら
・君は春に目を醒ます
・先生!
・あさきゆめみし
大和和紀先生~!!はいからさんも好きですし、私が源氏物語が大学受験で一つも引っかからなかったり古文で躓かなかったのはあさきゆめみしのおかげです全て。
・阿吽
精神弱い時に読んだら仏教徒になりそうになる。いつか尼になってるかも。
・姫ちゃんのリボン
水沢めぐみ先生!!!『チャイム』『トゥシューズ』も好きです。姫リボはもう何回読んだか。ぽこ太欲しいし、元気でない日は「いけいけゴーゴーじゃ~んぷ!!」ってやってました。
・天は赤い河のほとり
今読むと大分えっちでびっくりしますよね、www
・田村由美作品
『BASARA』『7SEEDS』『ミステリと言う勿れ』ですね。私は『7SEEDS』が大好きです~!!!
・天然コケッコー
くらもちふさこ先生。ショパンもいいよね
・夏目友人帳
・動物のお医者さん
みんなの青春でしょ
・山田君とLv.999の恋をする
・BANANA FISH
・有閑倶楽部
・ハンサムな彼女
吉住渉先生ほんまにほんまにほんまに好きです。
【おわり!!!】
今後ちょくちょく追記していけたらいいなと思う。
すでに見出しだけで45作品以上?多分シリーズ累計で言ったら500作品はいくのではなかろうか。面倒くさくて数えるのをやめました。書いてあるほとんどの作品が家にあるというのも恐怖でしかない。いつ床が抜けるのだろう。しかもこれでも男性誌とかウェブ漫画入れてないので半分なのが信じられない。し、自分のこと文学少女な方だと思っていたんだけど、まんがのほうが親しみあったんだなと書いていて初めて知った。文学少女自認するのやめます。
少年まんがのほうすぐ出すのしんどいので次は多分「映画・ドラマ・舞台ver」になると思う。(ここまで読む人いないだろうけども)お付き合いありがとうございました!
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