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帰省した地元、北海道での日々

現在東京で1人暮らしをしている僕はつい先日、地元である北海道へと帰省。4泊5日。約2年ぶりの帰省となる。

正直言うと帰省に対して特にモチベーションはない。寒いし、遠いし。家族と過ごす時間も特別楽しいというわけでもない。家族の場では常にスイッチをオフにしており、声を張り上げたり、ボケてみたり逆にツッコんだりもしない。心穏やかにただ時が過ぎるだけである。地元の友達もいないわけではないがわざわざ連絡するのも面倒なので基本ひっそりと帰省し、ひっそりと東京へ戻っている。唯一の楽しみは"飯"くらいである。

そして帰省初日。早々にストレス。12時の便に乗る予定が逃す。間に合う時刻に起きていたにもかかわらず、あまりのモチベーションの無さにより睡眠を選んでしまった。後悔。結局当日の別便を再度予約したが追加で約1万5千円の出費。クソ痛い。

無事飛行機に乗り到着。家族の出迎え。長旅だったために一服させてくれと頼む。喫煙所に入りタバコを咥えて気付く。愛用していたZippoが無い。プッチモニのZippoが。機内に忘れていたのだ。とことんツイていない。まあしょうがない、明日問い合わせようと思い、ひとまず父にライターを借りる。そのまま実家に帰り家での食事。やはり母の手料理はうまい。母の偉大さを実感した。

2日目、札幌に住んでいる姉と合流して、その後バスに乗り一泊二日で温泉旅行。まず車で札幌に向かうのだが出発の時刻は午前7時。どんなに早くても9時起きの僕にとってはとてつもないストレスであったがなんとか乗り切る。車の中で爆睡。しっかり睡眠をとり、姉の家に到着。ここで数少ない今回の帰省での楽しみがあった。姉が飼っている猫に会えること。僕は猫が大好きなのだ(猫アレルギー)。猫と戯れ癒されて、程よく鼻がムズムズし、目が痒くなった。このイベントによってある程度のストレスが緩和された。そして札幌駅のバス乗り場へとタクシーで向かう。無事バスに乗る。家族4人でバスの最後尾に横並び。きつい。乗車してすぐイヤホンを耳に睡眠。ちょうど目が覚めた頃宿に到着。

チェックインをしていると予約のキャンセルがあったらしく部屋のランクが1つ繰り上げられスイートルームに部屋がグレードアップ。ちょっと嬉しい。部屋に入り夕食のバイキングまで時間があったので寝て過ごす(どんだけ寝るねん)。17時に夕食の会場へと向かう。クソ早え。するとバイキングの会場は大混雑。広大な大地、北海道で生まれ育った僕は人混みは滅法嫌いなのでストレス。しかもバイキングというシステムも好かん。自分で好きなものを好きなだけ取るよりも、好きなものを頼んで運んできてほしいと思う。しかもコロナの感染対策真っ只中なのでトングは毎回交換、ゴム手袋着用、マスク着用、色々と煩わしい。しかしながら腹は減っていたので渋々行列に並び様々な料理を運び黙々と食べた。食べ過ぎた。家族皆満足し部屋へと戻ると父が風呂へ行こうと誘ってきた。断る。父といっても義理の父。2人きりはなんだか気まずいのだ。「え?風呂?あー、、、んー、、、ちょっとお腹いっぱいだから少し食休みしてから行こうかなあ」とそれとなく理由をつけて無事回避に成功。

宣言通り食休みしたのち23時頃にソロで大浴場へと乗り込む。なかなか良い。温泉は大好きだ。頭と体を洗い、まずは室内の浴場を楽しむ。その後屋上にある露天風呂へと向かったのだがここが難関。露天風呂へと続く扉を開けるとそこは北海道の秋夜、バリバリ外気と同温度。その状況下で屋上へと続く階段を真っ裸で上がらなければ行けないのだ。あまりの険しさに2割くらいの人は露天風呂を断念するだろう。声には出さなかったが心の中で「うおぉぉおおおお!」と魂の叫びを放ちながら極寒の階段地獄をくぐり抜ける。そして扉を開けると屋上ならでは屋根のない開放的な露天風呂。風呂に浸かると階段で冷えた身体が一気に温まる。最高だ。そしてこの抜群のロケーション、更には満点の星空だ!と思い空を見上げるとポツッと額に水滴が滴り落ちる。雨だ。雲は分厚く星などもちろん見えない。クソがー!クソクソ!ファックファック!ひと通り憤り終わった後は落ち着いて1時間ほど風呂に浸かった。雨が降りしきる中。部屋に戻ると家族はみな寝静まっていたので僕も家族を起こさぬよう寝床へ行った。

前編はこの辺で。



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