UFOのステージの上手側でJC使って膝よりちょっと上くらいの高さでストラトを弾いてる。
俺の左側には鍵盤の人がいる。
結構大所帯バンド。

一回カーテン閉まるんだけど、すぐ開く。
20世紀少年をやる。俺は弾きながらステージやフロアを華麗に舞う。みんな、完璧な演奏だった。

お客がいたのかもわからないけど、このバンドはビジュアルもグルーヴも、完全なグラムロックだったことは間違いない。

ライブのあと、メンバーの何人かが死んだ。

墓は、芝生の丘にあった。墓石は隆起や窪みに合わせて無造作に、たくさん置かれていた。
昼過ぎ曇天、そこはなぜか神聖だった。

友人が死ぬのは悲しい。俺はそれぞれの友人の墓の前に行くたび、墓石にもたれかかって泣き崩れた。

墓石は、死んだヤツが生前に書いた文がアルファベットで彫られていた。
今思えば遺書のようなもので、どのタイミングで残したものなのかはわからない。


ライブで20世紀少年をやったあとから墓に来るまでに何があったのか、全く思い出せない。
すぐだったのか、それとも何年も空いたのかすらわからない。
直後だったとして、少なくとも移動のことは記憶に残ってもおかしくないのに。

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