大道寺知世

さくらちゃんは今日もマグニフィセントキュートですわーーっ!!

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最近の記事

金縛り中の音楽

Aさんは中高生の頃、音楽を聴きながら寝ていたのだという。 中学生に上がったAさんはお祝いにMDプレイヤーを買ってもらい一気に音楽にのめり込んだ。 四六時中音楽を聴いてすごし、夜も音楽を聴きながら眠りについた。 ある日の晩、寝入っていたところからうっすらと覚醒するとまだ音楽が耳元でかかっていた。 ああ1時間くらいで目が覚めちゃったな、と思い体を動かそうとすると動かない。 金縛りだ。 Aさんは人生で初めて金縛りにかかったのだ。 初めこそ怖い、と思ったが耳元でかかっている音楽が明

    • 2024/7/15 行こうぜ 行こうぜ 全開の胸で

      [リヴェ;リフェ] 直径60メートル程の円に世界はあった。 まばゆいほどに主張する瑞々しい黄色い石畳。 瓦解した二本の柱。 あちら側とこちら側を切り取る六枚の大きな壁。 壁の一枚一枚が右の壁に支えられるように傾いて立っていて、つまり全ての壁が全ての壁を支えるようにして空間を切り取っている。 円の中心に位置するところに小さくてお洒落な丸いテーブルと二組のアームチェア。 テーブルの上にはガラスのティーポットが一つ、結露をいっぱいと琥珀色の液体を蓄えて湯気を立てている。 ティーカ

      • 2024/7/14 恐ろしい夜がやってきました。全員、目をつむってください。

        狼は街をうろうろしていた。なんだか酷く苦い気分だった。 そういう時、狼は数を数えて苦い気分を遣り過ごす。 路上駐車をしている車、13台。 そのまま視線を通りに移す。 冬の小さな太陽はビルディングの窓ガラスに反射して眩しい。その中を色んな人が各々の行き先に向かって文句も言わずに歩いている。 ビルディングの窓の数、15×6=90個。 どうしてそんなに必死なんだろう、と狼は思う。狼にはまず行き先すらなかったから。 タムロしている女子高生の数、5+6+6+2+7=26人。 仕方なく狼

        • 2024/7/13 世界は残酷で恐ろしいものかもしれないけれど、とても美しい。

          はっぴー あいすくりーむ ろっくんろーる あいむ そー 全てはNon fiction. つまりはそういうこと。 日々の話。 チョコチップクッキーを買いにいく事から始まる出口のない退屈な話。 自転車で走る事が好き。ヒトの思考速度ってのはどうやら体感速度と直結してるらしくって、つまり自転車に乗ると思考の巡りが1.5~2倍ぐらいは速くなる。要するにアッパー系のDRUG。はいて~んしょんっ!! けどそれと同じぐらい歩く事が好きで暇さえありゃ色々と俳回っている。 発見探検散策捜索

        金縛り中の音楽

          2024/7/12 花開くリドル

          苺という名前が嫌いだった。この名前でいる限り一生幼い子供のままな気がして。 その事を話すと魔女先輩は私のことをトロと呼ぶようになった。ストロベリーのトロ。 「知ってる?トロ」 魔女先輩はいつも私の知らないことを教えてくれる。 ――知ってる?トロ。 魔術には詠唱が欠かせないんだ。 とても当たり前の話。言葉にしなきゃ気持ちが伝わらないのと同じレベルの話をアタシはしてる。 もっと言えば、言葉にして気持ちが伝わった時、アタシらは気持ちが伝わる魔術を詠唱してる。 言葉は術式、想いは魔力

          2024/7/12 花開くリドル

          2024/7/11 抱かれてるのは確かに俺だが、抱いてる俺は誰だろう

          夢日記 中学高校の友人からここ数年で知り合った人達全員の共通の友人が死んだということでそいつのお別れ会なるものに行くことになる。 お別れ会というのは葬式とは完全に別個の催しで、そいうが通っていたらしい学校に集まって思い出話などをすることになる。 周囲は知人だらけなのに俺だけそいつと面識がなくてとても気まずい。 そして中高の友人から最近の知人までの共通の知り合いなんてものが俺以外にあり得るのか?という考えから死んだのは自分なのではないかという考えに囚われるが遺影は光が反射して見

          2024/7/11 抱かれてるのは確かに俺だが、抱いてる俺は誰だろう

          2024/7/10 そして誰もいなくなるか?

          夢日記大宮駅の西口でフランドール・スカーレットちゃんと出会う。 自分は既に顔見知りでフランちゃんの方から話しかけてくる。 フランちゃんはP活の最中なのか知らん親父と一緒で、でも全然それはフランちゃんには関係ないらしくご飯を奢れと言ってくる。 可愛いのと機嫌を損ねると一瞬で殺されてしまうのでOKする。 焼肉がいいというので適当な焼肉屋に入り食べ放題のコースを選んでとりあえず全て三人前持ってきてもらうが糞店だったせいで全然料理が運ばれてこない。 自分と知らん親父とでフランちゃんに

          2024/7/10 そして誰もいなくなるか?

          2024/7/9 ねこは もう、けっして 生きかえりませんでした。

          夏目漱石と斉藤洋と秋山瑞人に敬意を込めて。 [二町目の闘争たち] 二町目のゴロ太と言ったら、知らない奴はモグリだと言われるぐらいに有名だ。 ゴロ太はとんでもない暴れモノでありとあらゆる事をやってのけた。 同業の縄張りを漁る事なんて朝飯前、夕飯頃には人様の民家からハムやら刺身やらをかっぱらってくるぐらいのことはしょっちゅうだった。 当然、いろいろな因縁や恨みを買ったがゴロ太は逃げなかった。 ゴロ太は強かった。 まず喧嘩の入り方から違う。ゴロ太の喧嘩に「威嚇して距離を測る」な

          2024/7/9 ねこは もう、けっして 生きかえりませんでした。

          2024/7/8 NO MORE 映画泥棒

          ある日の映画館で何気なく予告や注意を見ていたら急にパトランプ頭のやつがカメラ頭のやつを射撃してたら痛快だろうな、と思いながら何回もあのいつもの映像を見ている。 ただの盗撮犯のくせにスタイリッシュアクションに描くすぎじゃないか?アイツ。 また別種の妄想をしてしまうとカメラ頭で生まれたら視界の全てが盗撮になってしまって可哀想とも思う。映画もライブもいけないんだよアイツ。 パトランプ頭のやつに生まれたら警察以外になれなそうじゃないか?なれるのかな。 難しそうだよな。パトランプ頭のパ

          2024/7/8 NO MORE 映画泥棒

          2024/7/7 あどけなく笑う娘だった かつては

          何も書くことがないからない本の感想でも書くかー!! 四十万寿寿(しじますず)の未収録短編が全部入った短編集が文庫で出てたので買ったり。 『あどけなく笑う娘だった かつては』 悪い感じしかしないタイトルがいいわね。 中身も今まで未収録だったからつまんない話かっていうとそんなことなくて個人的にはすごい満足。 表題作の『あどけなく笑う娘だった かつては』TVに映った女性が昔自分となかの良かった女の子だったことに気づいてから始まる主人公の独り語り。 ラブストーリーのような回想

          2024/7/7 あどけなく笑う娘だった かつては

          2024/7/6 すみれ September edge

          柳原…さん…?と声をかけた。声をかけようとしたはずだ。でも成功したかはわからない。 柳原すみれという女子がいる。一つクラスを作れば一人はまぎれてるような、所作や言葉遣いが丁寧で控えめ、決して前に出てこないけど輪の中からは外れない。例えば、そうこれは例え話だけれど、学校内で不特定多数の人物の持ち物がいつの間にかズタズタに切り裂かれるような事件があったとしても犯人だとは毛ほども思わないような、そんな女子。 それが今、薄暗がりの教室の中で重心を低く前のめりでたっていた。獣みたいだ。

          2024/7/6 すみれ September edge

          2024/7/5 この街は萌える蜃気楼

          私は混沌とした現代に産み落とされた悪魔のソシャゲモンスターである。 朝はログインから始まり夜に周回と共に眠りにつく一族の末裔である。 なので夏は水着ガチャという図式がDNAに刻まれている。 ソシャゲをやらない民草にもわかりやすく伝えるとこうなる。 1月 着物 2月 バレンタイン関連 3月 フリー 4月 フリー ※ゲームによっては3、4月に学校制服が鉄板の場合もある 5月 フリー 6月 ウェディングドレス 7月 水着 8月 水着 ※どちらかが浴衣になることもある 9月 フリー

          2024/7/5 この街は萌える蜃気楼

          2024/7/4 短歌①

          ■月ノ美兎の配信がある日は短歌のみの更新でも許される(ガバルール) 瞬間の存在対価を今得てる 戻ってこない もう戻らない 感情の置き所すらないままに モニタを見てる じっと見ている もしかしてそういうことじゃないのかな 気づいてしまう一秒手前 最適な言葉が出ない感情は口に出したら終わってしまう ここにいる 記憶が自我を作ってる参照されてるいつかのなにか 「会いたい」や「愛してる」には入ってない「ピアスを開ける」に含まれている #短歌

          2024/7/4 短歌①

          2024/7/3 チクチク言葉にすら気持ちくなる

          父にお前にやってるラップを聞かせてくれとLINEがきた。 ある種の危機だった。 ラップらしきものをやっている。かれこれ8年ぐらいそのような活動をしている。 MCバトルらしきものにも出たし音源らしきものをCDらしきものにして売るらしきことをしたこともある。 私はラッパーらしきものになった。 しかしラッパーにはなれていない。 これは覚悟の差だと思う。巧拙は関係ない。 「俺はラッパーだ!」と言いきれるやつこそがラッパーなのだ。 ラップやヒップホップという文化への参加意識。 かっけ

          2024/7/3 チクチク言葉にすら気持ちくなる

          2024/7/2 ゴールデンアワー

          誰にでも訪れるゴールデンアワー あんたにだっていつかその腕ん中 俺が誰であるかなんてもんはここじゃ関係せず 俺が鋼で五つの弦を持つフェルナンデス ZO-3である事を彼女は終ぞ知らず もちろんそれで十分で俺の結末は動き出す 俺は楽器と呼ばれた 俺はエレキと呼ばれた なんとでも呼べばいい 俺は今ハチャメチャに暴れたい 俺はデカイ音を出すため生まれ今やゴミ捨て場の掃き溜め 祈ったさ 全ての捨てられたものに幸あれ 幸か不幸か そこで最後のプレイヤーに出会った 俺を拾って彼女は笑った

          2024/7/2 ゴールデンアワー

          2024/7/1 正しさよりも明るい場所選びながら走れば良いんだね

          なんの区切りの日でもないが今日から文章を書こうと思う。 なんもない日もなんか書けるように敢えて「日記」と明言せず始める。 続けられるといいなと他人事のように思う。 私は超ナルシストなので自分が書いた文章とか創作したものを延々で見返す。今回の日記も続けば未来の私が読み返すだろうが、その時三日坊主だと未来の私が悲しむだろう。 一年後の私を悲しませるなよ、3日後の私。 最近はボイスロイドに読ませる用のポエムをちょこちょこ作っている。 中国うさぎの声優さん(桃河りか)の声がめちゃめ

          2024/7/1 正しさよりも明るい場所選びながら走れば良いんだね