見出し画像

スーパースター

9月の終わりに、はじめて推しに会った。
二十数年の人生で初めて出来た推し。
人生で初めてハマったアイドルだ。

随分と時間が経ってしまったが、
昨日幸運にも再び推しのライブに行けることが決まったため、次までに初めて会った時の気持ちを書き留めておかなくては、という思いでやっとこさパソコンに向かっている。

表紙に載せた絵は当日の夜に鮮明な記憶のまま描いたもの。一番生々しい記憶をこの絵に託すつもりで描いた。

正直掘り下げると一晩語れるほど書いてしまうため、
あくまで簡潔に、とはいえ長くなることは明らかなので話の区切りごとに●で区切ることにした(長くなる気満々)

9月某日@幕張メッセ「関ジャムフェス」
テレビ朝日ドリフェスという3日間のフェスの1日程として、5組のアーティストが集まった。

関ジャニ∞
石崎ひゅーい
打首獄門同好会
関ジャムスペシャルバンド
東京スカパラダイスオーケストラ


幕張メッセには関ジャニのファンと思しき面々が集っていた。初ライブということで、ファンを生で見るのも初めて(知人を除き)だったので、各担当のメンバーカラーの服や、ライブグッズを身につけている人を見るだけでワクワクした。

私はオレンジのスカートにオレンジのヘアアクセサリーをつけて、丸山担丸出しの格好で行ったが、意外とオレンジ色をでかでかと身につけている人は少なかったのでちょっと照れた。

司会のアナウンサーが開催の挨拶で盛り上げた後、拍子抜けするぐらいあっさりと、彼らは出てきた。

初の推しと対面にもっともっと感動するかと思ったのだが、
「あ!村上くん!昨日ぶりやなぁ!」みたいな気持ちになった。
毎日自分の顔を見るよりずっと長い時間彼らの顔を眺めているためか、もしくはあまりにも親しみやすい近所の兄ちゃん感を彼らがまとっているためか。

しかしそこに立つ彼らは間違いなくアイドルだった。

まず足が長い。丸山くん竹馬履いとるんか?というくらいまっすぐで長い。

我が推し丸山くんは登場時に立ち位置を間違え大倉くんに注意されたり、一人だけ大行進のように手足を大きく振って歩いたりと、間違いなくいつもの大好きな丸ちゃんだった。その姿を改めて思い浮かべた時、やっと大好きな推しに会った実感が湧いて嬉しくなった。

初めて生で聞いた丸山くんの歌声は、今までCDやテレビで聴いていたよりもずっと芯が通っていて、声量があって、伸びやかで力強かった。
これは生で聴いたからという理由だけではなく、この数年の彼のボイトレの成果が確実に出ているのだと思った。
歌番組に出るたび上手くなっているな〜とは思っていたが、最近の新曲は柔らかい発声を必要とするものが多く、力強さの進化は顕著に感じにくかったのだ。

その後、「関ジャムスペシャルバンド」というコラボバンドで、関ジャニの大切な曲「大阪ロマネスク」が披露された。
メンバーの編成が変わり、丸山くんが落ちサビをソロで歌うことは知っていた。大事な大事な一節だ。

期待と感動が混ざり、祈るような気持ちで聴いていた。

山吹色のジャケットがスクリーンに大きく映り、伸びやかで情感がこもった彼の歌声だけが静かな会場に響いた時、”ここが世界のセンターだ” と本気で思った。

以前のオンラインライブで聴いた時よりずっとこのパートをモノにしていて、心が持って行かれた。推しというひいき目がなくとも素直に歌声に感動したと思う。それぐらい惹かれるものがあった。

スカパラさんの出番の時、大好きな曲「メモリーバンド」が関ジャニとのコラボで披露された。
本当に”ドリームフェス”という名の通り夢のような選曲。いつか見たいと思ってたもの、こんないっぺんに見せてもらってええんか?という気持ち。

「メモリーバンド」
この曲は関ジャニの元メンバー渋谷すばるくんが脱退するとき、スカパラさんが関ジャニのことを想って描いてくれた曲。まず関ジャニとスカパラさんのこの関係性に驚き、ファンとして勝手にありがたい気持ちになる。この夢のようなコラボを生で拝見する機会はきっともう来ないんじゃないだろうか。本当に貴重な体験をした。

そして最後は関ジャニの出番。

何度もCDで聴いた楽曲が披露される。
目の前にいるのに真実味がないのは、あまりにも夢のようだったからか。

しかし間違いなく大好きな5人がそこにいて、力強く歌っていた。
豆粒みたいだけど肉眼で見たくて、必死に目を凝らして全身で感じようとしたけど、気持ちが舞い上がってずっと半泣きだった。

隣の横山担の方も横山さんのソロ部分で毎度祈りのポーズをとっており、推しへの気持ちの強さを感じて良かった。

「ズッコケ男道」で5人が連なって踊る姿がとても可愛かった。
かっこいい曲でいくつもの炎が派手にぶち上がり、これがジャニーズのライブ…!と実感した。炎がぶち上がる先にいる自担、かっこよすぎる。

こういう状況下だったこともあり発声禁止のライブだったが、大好きな「ブリュレ」のイントロが流れた瞬間「ヒッ」という悲鳴が口から出た。本当は黄色い声を思う存分あげたかったな。

私が好きな曲ばかりで、見たかったバンド曲もやってくれて、全部が最高すぎて後半戦の記憶がほとんどないことが悔やまれる。

最後はスカパラさんとコラボの「無責任ヒーロー」で締め。
大人数がわちゃわちゃするステージはとても眩しくキラキラして、楽しかった。

初めての関ジャニライブは夢のように楽しかった。
私の頭の中にいるあの日の彼らは、映像や写真ではなく生の記憶を元にしているんだと思うと、今でも感動する。生の記憶は良いものだな。

ライブの翌日、丸山くんがブログを更新した。

Liveは良いなぁと、ある瞬間に嬉しさが溢れて泣きそうになったと書いてあった。それを見て一つ胸にあった気がかりも消えた。

彼らは楽しかったかなと、それが気がかりだった。1年半ぶりのステージで、お客さんは声も出せず拍手しか響かない。今までのライブとの違いをはっきりと感じてしまうだろうと思った。

もちろんその状況に変わりはないのだけれど、丸山くんが満足のいく時間を過ごせたかどうか、それが心配だったので、こうして言葉にしてくれてやっと安心した。自分の幸せを得ることはもちろん大事だが、推しが幸せであることは私にとってかなり重要なことだ。

改めて、丸山くんがこうして気持ちをマメに言葉にしてくれることに感謝した。

次のライブは12月だ。

正直生で会えるのは先日が最初で最後の機会なのではないかと思っていたくらいなので、こうして掴んだ幸運が嬉しい。

それまでに私はうちわを作り、最高の参戦服を用意し、美容の維持に励み、徳を積みまくる。あと視力を5倍にして、NEWアルバムの予習も念入りにするつもりだ。

また会える。

それだけでまた毎日イキイキと生きていける。

間違いなく関ジャニは私のスーパースターだ。

彼らが健康に、万全のコンディションで次のツアーを迎えられることを、心から祈る。