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ほったらかし温泉


土曜日に山梨へ。
友達と青春18切符を使った小旅行した。

朝6時半に集合。
朝日に照らされた街が綺麗で、久々に早起きの感覚を得た。

新宿駅で天むすを買う。
そういえば私は天むすが一番好きなのだった。

中央線高尾行きに揺られて、山梨へ向かう。
行きの電車では友達に借りた本を読んでいた。
「世界を、こんなふうに見てごらん。」という、
動物行動学者の偉い先生の本。
自分ではなかなか選ぶことのないジャンルだから、新鮮で面白い。

快晴の空の下、窓から見える山頂の雪が特別に光っていた。
白が最も太陽の光を反射するのだなということに改めて気がつく。

初めて訪れるほったらかし温泉は、
ガイドブックで知っていた通り絶好のロケーションだった。

最近色々なことを考え込みすぎて鬱屈としていたけど、

風が気持ちいい
風呂があったかい
空、青い
山の形が面白い
眠い
お腹すいた
ビール飲みたい
ご飯美味しい

とか、そんな事ばっかり感じていたらいいんだな〜と思った。いつもそうは行かないけど、考え込みすぎる必要はないのだきっと。

裸の女たちが揃いも揃って燦々と降り注ぐ太陽の下のんびりしているのを眺めていたら、思いつめていてもしゃあないよな〜という気分になった。

最近の自分には必要な感覚だった。

駅に戻り次の目的地へ向かったつもりだったけど、
反対方向の電車に乗っていた。

急いで降りて、目的地へ向かうタクシーに乗る。
運ちゃんが優しくてはっぴー
車で知らない市街を走るのも面白いからおっけー

山の木々の色がパッキリ別れてて不思議だった

なんでだろう

ポジティブだねと言われたが、多分私は誰かとの旅行において、予定通りに行程を進めることにあまり執着がないのだと思う。

おそらく、相手と過ごす時間そのものを楽しむことに重きを置いている。

観光地を巡ったり体験したりすることは、その次なのだ。

ワイナリー見学をして、銭湯に行く。

ワイナリーでは、ガイドのおじちゃんがやたらお金の話をしていて面白かった。
結婚式は儲かるんだって。

銭湯は、友達イチオシの「喜久乃湯温泉」

銭湯通の友達のオススメだけあって、素敵なところだった。
どこを”いいな”と思うのだろうと考えていたけど、
多分「過不足ない」ところが好きなんだと思う。

古いけれど必要な設備が、丁寧に扱われて残っている。
新しいものは最低限(クーラーとか、ドライヤーのような。)
けれど冷たい感じがしないのは、長年の記憶みたいなものが蓄積されているからだろうか。

過不足ない感じが心地いい。

甲府駅前でご飯屋さんを探して、焼き鳥屋さんに入った。
どれも美味しかったけど、特に手羽先と焼きおにぎりが美味しかった。


友達と、喧嘩ってどういう時にする?という話をした。

喧嘩ってしない。

ムッとすることはある。

相手との意見が異なった時に、理解も同感もできなくても、
「あなたはこう思ってるんですね。」という受け入れが欲しい。
自分も相手の意見や感情を受け入れたい。

そうすれば喧嘩や怒られ(怒り)は発生しないのでは。

ただ、自分のコンプレックスに触れられた時に、瞬時に受け入れ態勢を作ることは難しい。瞬間的に反撃してしまう。難しいね。

帰りの電車で、どんな時に恋していると感じるか。という話もした。

青春18切符で旅をすると青春みたいなことを喋りたくなるんだろうか。

私は、”この人にはここまで自分のことを明かしていいな”と思えた時が恋の始まりの一つかも。

あと、この人変だな〜って思った時。

友達に、myは自分の気持ちをあけすけに晒さない方だから、隠さないでいいという心の扉の解放が大きい意味を持つのでは、と言われて、なるほどと思った。

仲の良い友達からみた自分の印象を聞くのって楽しいな。

自分でも知らない部分を教えてくれたりする。


最近息の詰まった日々を過ごしていたけど、今回の旅行でかなりリラックスできた。ただ感じている時間と、友達と喋って発散している時間。緩急大事。

とても素敵な1日だった。