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カナダでの研究生活

まとまりのある文章を書こうとするあまり全然投稿できていない。完璧主義を止めるためにもとにかく出すことを大切に書いてみようと思う。


やっと研究のリズムが整ってきた。10月からこちらに本格的に住み始めたことを考えるとかなり時間がかかってしまったと反省している。海外で生活するのは初めてだし、英語での研究活動、新しい大学、全く異なる研究システムに慣れるのに時間を要したのは仕方のないことだろう。

この大学で研究できて本当に嬉しいし、来てよかったと心底思う。

まず、同じ分野の学生、教授の数が圧倒的に多い。私は心理学を専攻しているが、その中でも社会心理学という分類に属している。私の大学には社会心理学を研究する先生は4人しかおらず、大学院生も3人しかいなかった。しかしここには先生は多分10人くらいいる。学生は本当に多くて、おそらく20人以上いる。

それが本当に嬉しい。毎週開催されるワークショップでは、社会心理学の分野に関する発表が行われる。毎週なんだよ!!嬉しすぎる!!

もちろん自分の専攻ではない分野の研究発表も勉強になるが、同じ分野だとより参考になることが多い。方法論や、仮説の立て方、解釈など。発表に対するオーディエンスからのコメントも、多角的な視座を得るのにとても役立つ。学内のワークショップだからか、比較的ストレートな物言いのコメントが多いこともなんだか嬉しい。

そして社会心理学を研究していることにより自信が持てる。

日本での所属大学は、生理心理学や行動分析など客観的な行動データを扱う教授が多かったため、質問紙のデータが重宝されず疑念が持たれる場合が多かった。だからなんとなく、自分の研究方法や結果に引け目を感じていた。別に悪いことしているわけではなく、認められている研究手法であるのに。

だけど同じ手法で研究している人が多いので、単純に参考になるし、加えてモチベーションにもなる。質問紙の限界を把握した上で、その結果を批判的に解釈し、示唆されることを慎重に導き出す。その態度は自分の研究法に対する自信のなさを拭ってくれるものだった。


これからも、カナダでできる限りのことを吸収していきたい。時間はまだあるように思えるけど、きっと1年なんてあっという間なんだろうな。

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