【卒論アドバイス②】先生から「研究テーマは何ですか?」って言われた人へ
こんにちは!名古屋大学附属図書館サポートデスクの院生スタッフです。
卒論のテーマは自分で決めて研究する場合と、ある程度決められたテーマで研究する場合があります。自分でテーマを決める場合は、指導教員と相談を開始するときや中間発表などで報告するときに、研究テーマを伝えることがあります。
今日は、指導教員から「研究テーマは何ですか?」って言われた4年生に向けて、この質問に対する解決策や、そもそも何でこんな質問をするのか、一緒に考えてみたいと思います。
1. 研究テーマとは
「研究テーマは何ですか?」と聞かれるとき、その質問は「あなたは何について研究していますか?」だと思います。
たとえば、「学校における貧困児童の実態について」とか、「明治初期のファッションの普及について」とかが挙げられると思っています。
ここで大事なのは、「研究テーマ」と「具体的な研究の課題」は違うということです。
「明治初期のファッションの普及について」をテーマにしている場合、「明治初期のファッションはなぜ◯◯が主流だったのか」「◯◯はどのようにして普及したのか」というように、具体的な研究の課題(=問題)とテーマは違うものなのです。
2. 指導教員に負けない
「きみの研究テーマは何?」と聞かれたとき、「私は◯◯に興味があって、、、」と興味関心をいろいろ語るのではなく、「これまで研究されてこなかった(あるいは、問題にされてこなかった)◯◯について研究したいと思っています」とはっきり答えることが重要です。説明は後からできます。
このとき、研究テーマだけではなく、ぼんやりとでも、具体的な課題まで出せるとより良いかもしれません。
すると、指導教員から「◯◯はすでにやられてるから、こっちはどう?」などのアドバイスをもらうことができるでしょう。
指導教員にとっても、どういった指導をするか、ということを決めるためには、テーマや課題が明確でなければ難しいと感じるでしょう。
3. 研究テーマを持っていったのに…
なかには、「これは研究じゃないな」と指導教員から突き返される人もいるでしょう。意外と、ここが最初の難関かもしれません。
【筆者の場合】最初持っていった研究テーマと章立てを見て、「これじゃあ研究ではないですね」「もう少し、先行研究を読んできてください」とだけ言われました。何が研究なのか、先行研究ってどう読むのか、途方に暮れたことを思い出しました。そこでいろいろネットで探している間に、卒論の進め方を勉強しました。2回目は雑ではあったものの、きちんとしたテーマと課題を持っていきました。「◯◯については、これと、これを読んでみてください」というふうに、アドバイスをもらうこともできました。
このように、テーマと課題がきちんと立てられていれば、指導教員も鬼ではないので、修正に関するアドバイスをくれるでしょう。まずは、テーマと課題をしっかり提示することが大切なのです。
テーマや課題がなかなか見つからないという方は、以下の記事も読んでみてください。
卒論は、指導教員と仲良く進めることが一番大事です。そこで得られたアドバイスは、卒論を進めるのに非常に役立ちます。まずは最初の難関をクリアして、卒論完成を目指してみてください!!