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【オススメ図書⑫】最初に読む本2023 vol.3: アカデミックコミュニケーション

こんにちは!
名古屋大学附属図書館サポートデスクの院生スタッフです。

新入生の皆さんは、そろそろ大学生活にも慣れてきた頃でしょうか?
授業でのプレゼン発表やレポート課題などに取り組む機会も増えてくる時期かもしれません。
そこで、前回のオススメ図書⑪に続き、学部生向けのレポート課題や研究のスタートに役立つ『最初に読む本』をおすすめします。


今回は、下記の4つのテーマのうち、3つ目の「アカデミックコミュニケーション」について、厳選した6冊を紹介します!

1.学生生活全般 (オススメ図書⑩で紹介)
とりあえず広く浅く、大学生の学習生活を知りたい人へ。
2.学習・思考・情報探索 (オススメ図書⑪で紹介)
学び方、情報の集め方や吟味の仕方、考え方を知りたい人へ。
3.アカデミックコミュニケーション
自分の考えを、レポートやプレゼンの形で伝えるにはどうしたらいいのか知りたい人へ。

4.英語のライティング本
英語で書きたい・レポートの書き方を英語で学びたい人へ


アカデミックコミュニケーション


自分の考えを、レポートやプレゼンの形で伝えるにはどうしたらいいのか知りたい人へ。

菊田千春・北林利治著
『大学生のための論理的に書き、プレゼンする技術』
東洋経済新報社,2006年.

キーワード: プレゼン,レポート,書き方,情報収集

■「はじめてのプレゼン!スライドの作り方とか以前に何から始めていいのかわかんない!」という人におすすめ。
レポートとプレゼンを比較しながら紹介している本なので、アカデミックな論証の作り方を学びつつ、それを表現する際に、表現の手段に合わせてどこをどう変える必要があるのか理解することができます。

[ 名古屋大学附属図書館|配置 / 請求記号  中央学3F、816.5|Ki ]、[ 名古屋大学附属図書館|電子書籍 Maruzen eBook Library ]

酒井聡樹著
『これからレポート・卒論を書く若者のために』第2版
共立出版,2017年.

キーワード: レポート,書き方,主張,効率,わかりやすさ

■実例の豊富さが特徴。良い例だけでなく悪い例も提示し、それを訂正することで適切な対応を示しているので、「なぜだかよくわからないけど良い評価がもらえない」と悩んでいる方におすすめです。また、構成(もくじ)が体系的に組まれており、レポート作成の作業中に参照する場合、目的の場所をみつけやすくて便利です。

[ 名古屋大学附属図書館|配置 / 請求記号  中央学3F、816.5|Sa ]、[ 名古屋大学附属図書館|電子書籍 Maruzen eBook Library ]

櫻田大造著
『「優」をあげたくなる答案・レポートの作成術』
講談社,2008年.

キーワード: 講義の受け方,単位の取り方,試験,レポート,効率,やる気

■「あんまりがんばらずに、でもうまくやりたい」人のための本。そして「どうすればいいんだ?」より「なんのためにやらなきゃいけないんだ?」で悩んでいる人のための本。
教員がレポートを評価する際に何を見ているのかもざっくり把握できるので、対策を立てて課題に臨むことができるでしょう。

[ 名古屋大学附属図書館|配置 / 請求記号  中央学S 816.5|Sa|文庫 ]

佐渡島沙織・吉野亜矢子著
『これから研究を書くひとのためのガイドブック』
ひつじ書房,2008年.

キーワード: レポート,書き方,演習,研究倫理

■教科書として利用することを想定して構成されているため、論文・レポート執筆に必要な知識が一定のサイズのセクションに分割されていること、セクションごとに練習問題がついていることが特徴。
毎日分量を決め、参考書で勉強するように学習を進めたい方におすすめです。

[ 名古屋大学附属図書館|配置 / 請求記号  中央学3F、816.5|Sa ]、[ 名古屋大学附属図書館|電子書籍 Maruzen eBook Library ]

身延庄士郎著
『理系のためのレポート・論文完全ナビ』新版
講談社,2016年.

キーワード: レポート,実験レポート,書き方,図表

■レポートの中でも特に実験レポートの解説が充実した本です。
「わかりやすい」文章にもいろいろな種類がありますが,この本を読むと,レポートやその他の実務的文章に求められるタイプの「わかりやすさ」の条件を,表現と構造の両方から理解することができます。

[ 名古屋大学附属図書館|配置 / 請求記号  中央学3F、407|Mi ]

Allen, K., 伊藤俊洋監訳
『スタディスキルズ : 卒研・卒論から博士論文まで、研究生活サバイバルガイド』
丸善株式会社,2005年.

キーワード: 発表,書き方,コミュニケーション,対人スキル

■学生が研究者として独り立ちするためのサバイバルガイドです。
対人スキル、たとえば他者の研究発表に対する適切なフィードバックの態度や、効果的な自己主張のしかたを説明する本は多くありません。
この本のメインターゲットは大学院生なので、自分には関係ないと感じる部分もあるかもしれませんが、共同でレポートを作成したり、発表準備をしたりする前に目を通してみてください。

[ 名古屋大学附属図書館|配置 / 請求記号  中央学3F、407|A ]

以上「アカデミックコミュニケーション」についてのおすすめ本でした!
これから始まる大学での学びに、ぜひ活用してみてくださいね。

次回は、最後のテーマの「英語のライティング本」です。

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