【オススメ図書①】“新入生応援企画” 最初に読む本 vol.1
こんにちは!名古屋大学附属図書館サポートデスクの院生スタッフです。
大学での学習・研究方法を知る参考書はたくさんありますが、なにから読んだらいいのか…。『最初に読む本』では学部生向けのレポート課題や研究のスタートに役立つ本を集めました。
今回は、特に新入生のみなさんに読んでほしい本を、大学院生スタッフが厳選しました。講義の書き方など、わからなくて困ったら、まずはこの本をどうぞ!
1. 学生生活全般
とりあえず広く浅く、大学生の学習生活を知りたい人へ。
向後千春
『18歳からの「大人の学び」基礎講座』
北大路書房,2016年.
■ 講義の中で書いたけど目的がイマイチ理解できなかった「マインドマップ」,先輩から指定されたオンラインストレージ「Dropbox」など,どうやら「大学では当たり前」らしいスキルやツールを広く浅く知ることができる本。情報整理・保存法を知ることは,効率的に作業を進める役に立ちます。
[ 名古屋大学附属図書館|配置 / 請求記号 中央学3F、 377.15|Ko ]
佐藤望編著
『大学生のための知的技法入門
(アカデミック・スキルズ)第3版』
慶應義塾大学出版会,2020年.
■ 大学での学習は,講義を聴き課題をこなすだけでは不十分。なのに先生たちはなかなか学び方を教えてくれません。この本を読むと,先生たちが「黙っていても学生が自発的にやってくれるはず/やるべきだ」と期待していることが何なのか,理解できるかもしれません。
[ 名古屋大学附属図書館|配置 / 請求記号 中央学3F、 002.7|Sa ]、[ 名古屋大学附属図書館|電子書籍 EBSCOhost Ebooks ]
奥村晴彦・森本尚之
『改訂第4版 基礎からわかる情報リテラシー』
技術評論社,2020年.
■ パソコンは普通に使ってるけど,自信があるってほどでもない。自分の知識のあいまいな部分をはっきりさせ,用語やしくみを正確に理解するための導入におすすめの本。メールのマナーなど,コミュニケーションに関わるアドバイスも書かれています。
[ 名古屋大学附属図書館|配置 / 請求記号 中央学3F、 007.6|O ]
アドラー,M. J.・ドーレン,C. V.
『本を読む本』
外山滋比古・槇未知子訳,
講談社,1997年.
■ 本を読みなさいって言う大人たちは,つまり何をしてほしいんだろう。「読んで理解する」とはどういうことか,どうなれば身についたといえるのか,読書法を解説する古典本。本を読んで発表するゼミが苦手な人にもおすすめします。
[ 名古屋大学附属図書館|配置 / 請求記号 中央学S、 019|A|文庫 ]
2. 学習・思考・情報探索
学び方,情報の集め方や吟味の仕方,考え方を知りたい人へ。
梅棹忠夫
『知的生産の技術』
岩波書店,1969年.
■ 情報のオンライン管理が当たり前の時代になってもこの本が「定番」であり続けるのは,ただの情報カードの本ではないからです。何のために・どうやって記録するのか,なぜ記録の規格化が必要なのか,みなさんが自分自身の情報管理のルールを作るとき,知っておくべき原理がわかります。
[ 名古屋大学附属図書館|配置 / 請求記号 中央学S、 002.7|U|新書 ]
戸田山和久
『「科学的思考」のレッスン』
NHK出版,2011年.
■ どんな条件を満たせば「科学的」なの?「事実」って何?レポートに書いたり他人に説明したりする前に,自分がやっている・言おうとしていることをもうちょっとメタに検討してみましょう。ネットで見かけたおかしな主張も,どこがなぜおかしいのか論理的に説明できるようになるかもしれません。
[ 名古屋大学附属図書館|配置 / 請求記号 中央学S 、404|To|新書 ]
野矢茂樹
『論理トレーニング』
産業図書,2006年.
■ みなさんが数学で学んできた「論理」を,実践の場で「論理的に考える」ことに結びつけてくれる本。
言語的説明が論理的だとかそうじゃないとか言うとき,判断の根拠になるルールは何なのか,練習問題を解きつつ学ぶことができます。
[ 名古屋大学附属図書館|配置 / 請求記号 中央学3F、116|N ]
エコ,U.
『論文作法』
谷口勇訳,而立書房,1991年.
■ 小説『薔薇の名前』でも有名な記号論学者エコによる指南書。人文系の学生を主な読者に想定して書かれている点が特徴的です。なぜ論文を書くのか,他者の研究を「参考にする」とはどういうことか,といった研究の姿勢に関わる部分を言葉を尽くして解説しているので,気持ちの問題でスムーズに執筆にとりかかれず悩んでいる方におすすめします。
[ 名古屋大学附属図書館|配置 / 請求記号 中央学3F、801.6|E ]
澤田昭夫
『論文の書き方』
講談社,1977年.
■ このジャンルの本としては古典です。パソコンとネットの時代の感覚にはちょっと合わない部分もあるけれど,読み書きにかかわる基本的な技術に関して,今も十分通用するアドバイスが書かれています。特に他の参考書で扱われることが少ない「読み方」の解説が詳しいところがおすすめ。文献講読の授業で発表者になったとき,はずしちゃいけないポイントがわかります。
[ 名古屋大学附属図書館|配置 / 請求記号 中央学S 、816.5|Sa|文庫 ]
野島高彦
『誰も教えてくれなかった実験ノートの書き方』
化学同人,2017年.
■ このジャンルの本としては古典です。パソコンとネットの時代の感覚にはちょっと合わない部分もあるけれど,読み書きにかかわる基本的な技術に関して,今も十分通用するアドバイスが書かれています。特に他の参考書で扱われることが少ない「読み方」の解説が詳しいところがおすすめ。文献講読の授業で発表者になったとき,はずしちゃいけないポイントがわかります。
[ 名古屋大学附属図書館|配置 / 請求記号 中央学3F、407|N ]、[ 名古屋大学附属図書館|電子書籍 Maruzen eBook Library ]
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