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がんばり方を変える
こんにちは。ぬくぬくママSUN'Sのかなちゃんこと中村香菜子です。
「がんばる」という言葉を封印して2年以上たちました。私はある時から、自分にも誰かに対しても「がんばる」という言葉を使うのをやめました。
代わりに使っている言葉は、「楽しむ」とか、「応援してます」という言葉です。
数年前まで私は何度も「歯をくいしばってがんばる」という言葉を使っていました。表現だけでなく実際歯をくいしばってがんばっていたからか、顎関節症と肩こりは年中抱えています。私は誰かにがんばっている自分を認めてほしくて、とにかくどこまでもがんばってしまう癖があります。ですが、人に認められるためにがんばるということは、途方もなくしんどいことです。そんなに、がんばっていたのでは、身体を壊してしまうと気づいたときに、「決してがんばらない。」と決めたのです。
しかし、がんばることをやめた私なはずなのに、今でも人に「よくがんばっているね」という言葉をかけられます。そんな時、「あれ?がんばってないはずなのにやばいぞ!!がんばらないようにしなきゃ」と、また思っています。
また、がんばっていない私は価値がないと思っていて、価値がない自分でも大丈夫と言い聞かせることが私のもっぱらの思考のルーティンでした。
先週、毎回楽しみにしているオンラインおしゃべりの会がありました。兵庫県立大学の竹端寛先生と、
私も副理事をしているNPO法人わがことの代表であり大親友のおーみてるよ氏で3人の学び合いタイムです。
3人が暮らしの中で感じた様々な出来事をとりとめもなく語り、考え、ひらめく数時間。その中で、竹端先生に
「子育てって、思い通りにいかないから、がんばり方を変えざるを得ないんだよ。香菜子さんは、子育てでそれに気づいて、それを自分の人生にも落とし込んで生き方の変更してるんじゃない?」
と、言われ、もしかすると私も、がんばることをやめたのではなく、がんばり方を変えただけなのかなと思いました。
子供たちが小さいころ、一つのがんばり方しか私は知らなかったように思います。子供がご飯を食べなかったとき、本当に強いストレスを私は抱えていました。その時はGOALを「子供がご飯をパクパク食べる」というひとつのGOALしか目指してなかったような気がします。しかし、食事に元来興味のない子供が食いしん坊になる魔法はないのです。そこに熱意をそそいでも手に入れられるものは疲弊でしかないことに、ある時気づきました。
3人の子育てをする中で、2番目、3番目の子供のほうが子育てのストレスが少なくなっていくのを感じています。多くの親が感じていることかもしれないですが、末っ子子育てというのはノンストレスに近いものがあります。
1人目のママになったばかりの方に「どうやったら泣き止ませられるのかをがんばって1日が終わります」なんて話をよく聞きます。しかし、3人目のママはそんなこと思うこともありません。その違いはたくさん理由があると思いますが一番大きいのは、「赤ちゃんは泣くもの」と、ママが受け入れていること。がんばるポイントを押さえているので無駄な力が入らないことにあるのではないかなと思いました。
私は、「がんばる」という言葉に悪い印象ばかりを抱えていました。身を削って苦しんで何かに力を注ぐことだけががんばることではないのかもしれません。楽しんで取り組んでいることだって、立派に「がんばっている」と言えるのかもしれません。
がんばり方にはたくさん種類がありそうです。ひとつの頑張り方をしていて、うまくいかない場合は、違うがんばり方を模索したいものです。でも、それが案外難しいのです。一番自分に合ったがんばり方で死ぬまで続く子育てにぼちぼち取り組んでいきましょう。そしてそれは自分の生き方にもきっと応用できます。
がんばるのも案外悪くないなと最近思い始めています。