ビジネスではない畑で。

2023年5月22日 05:09

こんにちは。
ぬくぬくママSUN'Sのかなちゃんこと中村香菜子です。

先週から始まっています、ぬくぬくママSUN'Sのマンスリーサポーターを５０名集めるキャンペーン。
始まってからたくさんの方にさまざまな声をかけていただき、サポーターもおかげさまで集まってきました。

私が１２年前に自分の子育てのために始めたこの活動。当時長女は5歳、長男は2歳でした。3人目は生まれていませんでした。
その頃は、ただ必要なことを必要だからやっていただけでした。
人がたくさん集まるようになり、様々なことにチャレンジし、だんだん、この活動が組織化し、法人化しました。
その中で、いつもいつもいつもいつも思っているのは

お金が足りない

ということです。
実際には、足りないというか、足りなくてもやります。どうやってやるか？
それは、私たちスタッフや携わる人が、お金というものの代わりに、「楽しさ」や「やりがい」「居場所」というものをもらって、やるんです。

ただ、それは長くは続きません。
子どもの年齢が大きくなると、団体で活躍していた法人スタッフは十分な給料を得ることができず、やめて別のことをせざるを得ません。

これまで、たくさんのスタッフがこの団体を去っていきました。
それは、自然なことで、新しいママさんの力が加わること、組織が循環していくことはとても素晴らしいことなのですが、やっぱり、私がもう少し上手に経営することができれば、と、悔しい気持ちにもなります。

さまざまなビジネスヒントを教えてくださる方がいます。
そのおかげで、企業のみなさんとのコラボもたくさんさせていただいています。商品開発に関することを子育てママさんにモニターになってもらったり、アンケート集計をしたり・・・。
様々なことにチャレンジさせていただきました。
その一つ一つは、とても楽しく有意義なものです。
営業させていただき、見積もりを作り、不慣れではありますが私たちなりに精一杯のビジネスもさせていただき、自立できる方法として、この部分も大切にしています。

しかしそれは、私たちが本当にしたいことを支える活動で、メイン活動ではありません。メインの活動はやはり、
・誰もが子育てに関わることのできる社会をつくること
・誰もがありのままでOK。みんなでまじりあいながら、ダイバーシティ＆インクルージョンを実現できる世界をつくること
なのです。

やりたいことは、やっぱりビジネスではない。
ビジネスに転向するつもりはありません。
あくまで非営利の活動です。
でも、お金がないと活動はできないし、続かない。スタッフのモチベーションも続きません。

「旦那さんは理解ある人なんだね」

という言葉を時々言われます。
どういう意味がそこにあるのでしょうか。

私のしていることは、家族に迷惑をかけるダメなことなんだということなのでしょうか。
暇な、もの好き主婦のする遊びなのでしょうか。

悔しさがお腹の中に立ち込めます。
経済的に自立できない自分。
納得して専業主婦になりきれない自分。
女性活躍は、イコール経済的に自立することを表しているのだろうか？
ケアの仕事、地域のことに携わる人は、活躍していないのだろうか。

私自身精一杯頑張っているつもりだけど、私は普通に生きられず、きっと人間失格なんだろうと、思ってしまいます。

どうしても、どうしても、
私自身の生き方がわからず、
いつもいつも、苦悩しています。

もちろん、楽しみながら活動しているつもりです。
お金のために働いたことは一度もありません。
それがダメなのでしょうか。
でも、時々どうしようもない、悲しみに襲われます。
なぜ、ぬくぬくママSUN'Sの参加費はこれだけのクオリティがあるにもかかわらず、「高い」と言われてしまうのか・・・。
そして、参加しない立場の人たちからは「安すぎる」と言われ、
どうしたらいいのかいつも悩んでいます。

そして、なぜ、私を含むスタッフには十分な労働対価を支払うことができないのだろうかと。

私たちの活動は、地上波のテレビ番組のようなものだと思っています。
作りたいドラマをつくるために、スポンサーを募集します。
スポンサーの宣伝になるようなことも考えますが、そればかりだと、本当に作りたいドラマは創れません。
ドラマの世界観を壊さないように、ドラマとマッチする企業さん、個人さんと協力を惜しまないことが大事だと思っています。