徒然なるライン
なんだかなぁ(笑)。
昨日は、いろいろ考え込みつつ、前座の文章もなかなか進まず、迷走した結果の主役交代エッセイでした。
正直、一日延ばしたからって、より内容を煮詰められた、わけじゃぁないのですがね。真面目に考えるきっかけがありましたので、ひとまずアウトプットと決め込みましょう。
そのテーマとは……「言葉による線引き」です。
「線引き」になったニュース
時系列でご紹介します。2つあります。
あまり時間差がないのですが……。
①フォローさんの「パクリ」サレ疑惑
昨日の昼過ぎ、私がフォローしている方の記事が目に留まりました。
「おやおや……」←見出しだけ見た私の心の声。
一見、悲痛と嘆きに満ちていそうなタイトルなのですが、そんなに「どうしたの!?」って緊急性は感じませんでした。
だって桜坂郎さんは、かつてアンチさんのとのやり取りも、めっさ冷静に対応されているから……。案の定、今回の記事内容も「パクリ」に対する冷静かつ真面目な分析のアウトプットがメインでした。
うんうん。アンチもパクリも分析は楽しい(違)。
当該記事は私は読んでいないです。ただ、ある限りの情報から察する限り、たぶん気持ちの問題かな。シンプルにちょっとモヤモヤするのは理解できました。
記事本文中では「パクリ」は疑惑段階で、軽視されたのかと少しへこんでいらっしゃるようでした……。ただ、疑惑の方が記事に気づき、誠実なコメントをされたので、現在は解決されている模様です。
私なりに客観的に拝読して、すごく円満解決なやり取りだと思いました。お互いに言葉が充分に足りているのです。良かった!
ただし、今回はうまくいっただけで、似たような事例ってたくさんありますよね。パクリ・コピペ・盗作から、習作・オマージュ・ファンアート。
少し昔には、リスペクトする歌手の楽曲を、自分の創作楽曲に部分コピーで取り入れる、アンサー曲みたいな手法も少し流行ったような(※事務所内・事務所同士の合意の上で成り立った経緯があると考えられます)。
著作権上のきっぱりした線引きもあるでしょうが、それだけでは括れないケースは必ずあるはずです。
もしも自分が当事者になったとき、どう考えるのか。そういうことを考えさせられました。仮にも物書きですからね。わりとオマージュする物書きですからね(笑)。
②羽生結弦選手の決意表明
そして、昨日の世間的に大きなニュースといえばコレですね。
フィギュアスケート好きだし、羽生さんはすごいって思っていたし、決意表明会見も少しライブ映像を観たのですが……すごかったです(あれ、私の語彙力はどこに?)。
(あのでも、語れるほどフィギュアのファンじゃなくて。詳しい技とか点数とかは分からないのでご了承ください)
演技者・表現者は、そこから離れた素の一面って、一般人と変わらないイメージもありますよね。でも羽生元選手は、インタビューもちょっと常人と離れている感じがして。どこまでも神対応。意識が高くてマジ天界。
もうホント、私の観た範囲でのインタビューも素晴らしかったのですが、とりわけ、この言葉が心に残りました。
「引退という言葉があまり好きじゃないので使いたくない」
選手からプロに転向する。それは、世間的に見れば、引退。でも、スケーターとしての飛躍は志すから、引退ではない。
本質と本音を兼ね備えた最強の文言だと思いました。
これを観ずに、ただニュースだけで知っていれば、私も「引退」だと捉えたことでしょう。私はフィギュアスケートをただテレビで拝見するだけの、にわかファン的ポジションです。羽生さんがプロ転向して、競技番組で観なくなれば、それはほぼ引退になってしまうのです。
これは「引退」にまつわる、羽生さんと世間との認識のズレを表すよいエピソードです。
言葉の線引き
今回紹介した2つのことは、たまたま同じ日の出来事だったかもしれません。でも私には、同じテーマの考えるべきことと思えました。
今回は、あくまで「パクリ」「言葉の世間認識」といった共通のものに対する強い主張ではありません。具体的なラインについても語れるほどではなく、すみません。
ただ、同じ言葉でも、人によって受け取り方が違うよねという、自分自身の気づきと、皆様への呼びかけ・問いかけの目的で、書いた次第です。
仲の良い人と、当たり前に使っている言葉って、世間的に仲が良いとは限らない。
あなたの言葉は、どれだけ丸く伝わるのか。
その線引きは、どこまで真っ直ぐできるのか。
私は、考えようと思うのです。
……あの、あなたもいかがでしょう?
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