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振り返り日記その④ 〜つわり到来〜

つわりは比較的軽い方だったと思う。お水は飲めたし、入院するなんてことも無かった。
それでもあの気持ち悪さ、倦怠感、吐き気は精神面体力面を大きく削られた。

最初の症状はとにかくお腹が空くこと。そしてお腹空いてるのに吐き気がすること。いわゆる食べづわりってやつだった。仕事中も合間合間におにぎり4つぐらい食べてた気がする。
真夜中もお腹が減って気持ち悪くて起きる、なんてこともしばしば。夜な夜な冷蔵庫からきゅうりを取りだして、歯で端っこを噛みちぎるワイルド形式で過ごした。あと、無償にみかんが食べたくなって(この時6,7月)、流通してないからオレンジで我慢、みたいなこともしてた。きゅうりとみかん、実は小さい頃から好きな食材。三つ子の魂百までとはこのことなのか、、!

夫が飲み会でいない時、夜ご飯を作る気力がなくてわざわざウーバーで頼んだご飯を、ものの数口でリバースしてしまった時は、勿体なさとやるせなさでかなり落ち込んだ。
つわりの詳細なメカニズムは分かってないと言うけれど、早く医学の発展と共に明確になって、軽くできる方法が見つかると良いね。

そして体力的に本当にしんどかったのが通勤電車。匂いなのか揺れなのか人混みなのか、電車に乗ると気持ち悪くなって貧血を起こした。1つ目の電車で途中下車、乗換駅のベンチで休む、これがルーティンになった。
ここで恨み節をかますのだが、マタニティマーク付けてても、各駅の優先席の前に立ってても、基本譲ってくださる人はいない。もちろん、その方自身が席を必要としている状況かもしれないし、妊婦が譲られて当然なんぞは思ってないか、私自身がマタニティマーク、ヘルプマーク、高齢者には席を譲るべきの考えでここまで生きてきたので、少々ギャップがあった。
想像以上の譲られなさ。マタニティマークを視界に捉えると途端に眠くなる成分もあるらしい(最大級の嫌味)
そんな負の感情が芽生えるのも、あのつわりで精神面体力面共に大ダメージを受けていて卑屈になっていたのもあるかもしれない。大分お腹が大きくなった今、仮に席に座れなかったとしてもそこまでしんどい思いはしない。それぐらいつわりはきつかった。
まだまだ妊娠初期だったが、仕事のポジション的に早めに職場に打ち明けていた。なので多少の遅刻は許容されていたのだが、どんなに早めに家を出て各停に乗っても、必ず途中で休憩を挟まないと会社に行けない、ただこの事実だけで大分ダメージ受けたのを覚えている。

その一方、席を譲ってくださった方のことはとても覚えている。限界人間の私には全員神様に見えた。女子大生、キリッとしたお姉さん、スーツ来た男性、皆さんの優しさと配慮で本当に救われた。私もこういう人であり続けたいし、生まれてくる子にもこうなってほしい。

あと当事者になってから
・大抵のつわりピークはお腹が全然目立たない時期
・安定期迎える前だから職場にも言い出しづらい時期
・そもそも安定期とは、妊婦の体調が安定することではなく、胎盤が完成して安定的に赤ちゃんへ栄養が届き始める時期(安定期というワードを変えて方が良いまである)
ということを知った。女性の私自身がそうなのだから、世間の認知度はもっと低い気がする。

なんにせよ、その席を必要とする人に譲れる人でありたいと思うし、もっと他人に寛容であることを目指したいね。


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