パートナーとの上手な関係の作り方20
「夫婦、カップルの為のアサーション」野末武義著 参照
※前回の続き
◾️パートナーの話を聞けない時
ついつい『もう、後にしてよ!』などと言ってしまう人も居るかもしれない。
この場合は、相手に今の自分の現状を伝えて聴く意思がある事を示す為『ごめん、今は忙しいんだ。明日聞かせてもらえないかな』といった具合に具体性を持っていつ聞けるのかを伝える。
◾️話を聴いてもらう為の工夫
これが必要な人というのは、考えがまとまっていないのに気持ちのままに話始めてしまう人。
どれだけ相手が愛情深くてもいずれ空返事で対応するようになる。
大事なのはまず自分が相手に何を伝えたいのか。どうしたら伝わるかを考えまとめること。
他にもこの傾向のある人は相手の状況を考えず話すケースが多い為『今5分だけ時間もらえるかな?』など一言断りを入れるなどアサーティブな対応が必要。
◾️DESC法を使ってアサーティブに話し合う
意見の食い違いが起きた時、自分の気持ちを落ち着け冷静に話し合う為の方法。
□DESCとは以下の略称
D(Describe)
E(Express・Explain・Empathize
S(Specify)
C(Choose)
・D(Describe 描写する・記述する)
夫婦間の問題だと思ってる事を客観的かつ具体的に伝える。
この時『あなたはやるべき事(夕飯の準備)をやってない。共に協力して暮らす気はあるのか?甘えてる!』ではなく、『昨日帰ってきたら夕飯が無かった件について』と、起こった事実や、気になった発言なら『太ったと言われた件について』など自分の物差しで測った相手の態度や、感じた時の感情は記述しない。お互いに共有できる起きた事実だけを書き出す。
・E(Express・Explain・Empathize 表現する 説明する 共感する)
ここで、前の段階(D)で書き出した事実に対する自分自身の主観的な気持ちを、感情的にならずに伝える。相手の気持ちに共感できたなら共感の言葉を伝えても良い。
・S(Specify 具体的な提案をする)
ここではパートナーにどのような行動、言動をとって欲しいのか。妥協案や解決策などを具体的に小さな行動変容提案する。
この時、気をつけるべきは過大な欲求を押し付けないこと。
・C(Choose 選択する)
互いにSで示してきた相手の希望を受け入れるか(自分を改めるか)を決める。
すんなり受け入れてくれるケースは少ない。だから、相手がNOと言ってきた時どう言い返すのかを少なくとも1、2個ほど準備する。
これは非主張的な人の場合、すぐに言い返す言葉が出なくて思いを伝えきれなかったり、攻撃的な人の場合であっても、たった一つの言い分で感情に任せ、ゴリ押しで無理矢理通そうとするケースがある為。
お互いにアサーション権(主張する権利、断る権利)がある事を意識して行う。
★活用の留意点
・Dは省略せず客観的かどうか確認する。非主張的な人の場合は具体性が足りておらず、攻撃的な人は客観性に欠けてるケースがある。
・Eは遠慮しすぎず、かつぶつけないように。
ここが話し合いを大きく左右する。
話し合いの上で不満や葛藤を伝えるのだから、お互いに気分の良いものではないのは当然。
そこを遠慮して曖昧にしか気持ち伝えなかったり、感情に任せて『どうしてそう思ったのか』の具体性が欠けていては解決の糸口が見つからない。
非主張的な人の場合は相手を宥めようと共感できないのに共感できると伝えることもあるが、それでは目的である『お互いを理解し建設的に関係を作っていく』ことにはならない。
・Sでは抽象的で大きな提案や、沢山の提案をしない。
いっぺんに沢山求められても困るし、大きな変容を課すのも抵抗が生まれる。関係は徐々に作り上げていくもの。提案は1つか2つに留めて提案する。
・CでNOが返ってきたとき相手を脅そうとしないこと。
『守れないならこっちにも考えがあるから』などと言って相手の行動を矯正してしまってはアサーティブな話し合いでなくなる。
本日はここまで。
◎今日の呟き
いや〜もうあるあるばかりですね。僕も妻がいた時は毎回感情に任せてわがままを言うものだから『前もそうだったよ?』『次あったら関係の解消も考えなきゃね』なんて無意識に脅していました。
本人としてはホントにそう思ったんじゃなくてあくまでそれくらい傷ついたからそう言ったまでなんですがね。
非主張的な女性は不満を溜め込んで爆発させた時急に家を出て行って遠隔射撃で今まで不満だった事をツラツラと言ってきたりするし…
今回のような形式をとって話し合うと幾分良いのかもしれませんね。
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