パートナーとの上手な関係の作り方22
「夫婦、カップルの為のアサーション」野末武義著 参照
※前回の続き
◾️怒りとアサーション(怒りの本質--根底にある弱い感情)
怒りとは『悲しい』『バカにされた』『大事にされてない』『傷つけられた』『裏切られた』『どうしたら良いかわからない』『つらい』『苦しい』という弱い感情が元になっている。
・怒りを表現、受け止める事の意味
誤ったありがちな行動として『我慢して耐える』『とにかくぶつけて発散する』という方法。
我慢しては相手に伝わらない。
ぶつけてしまうと必要以上に相手を傷つけてしまう。
□パートナーの怒りへの対処
・『怒り』もパートナーの大事な感情だと忘れないこと。
・『怒り』に感染しないこと。
(怒りを表現されてそれに対抗する形で怒らない。反対に、怒りを表現されたからといって相手の怒りを『自分せい』だとして自己非難をしないこと。)
・笑ってごまかさない。
(真面目な話をしているのに笑われると『真面目に取り合わない』『バカにされてる』と感じるもの。)
・聴いて理解しようと努める。
(前述したように、根底に悲しみがあるから怒りが起こる。その根源は何なのかを理解しようと努める)
・困る・怖い・傷つく・冷静に考えられない ということを伝える。
(怒っている本人も自分の怒りに圧倒されている事がほとんど。その為『大声で言われると怖くてキチンと話が聴けない。』『自分もどうしたらいいかわからない』『言われたことに対して真剣に考えたいから、キチンと話し合いたい』などと落ち着いてもらう為に感じた事を伝える必要がある。)
□自分の怒りへの対処
・自分の感情であることを受け止め認め引き受けること。
(怒りに昇華させたのは自分であり、相手のせいではない。怒りとして相手へ表現したのは自分の責任だということを自覚する)
・怒りの根底にある弱い感情に気付きアサーティブに表現する。
(『あなたが〇〇したことに対して怒りを感じた』『〇〇と言われてとても傷ついた』『〇〇と言われて悲しかった』などと感じたことをそのまま伝える)
・パートナーや結婚生活に対する期待や理想をチェックする。自分の中にある非合理的思い込みを見直す。
(余りにも度々衝突を繰り返すようなら相手への期待が大きい可能性がある。それは本来持つべき期待なのかどうか。TVやメディアは夫婦の理想を映像として流したり、友人からの影響で『こうあるべき』などと吹聴されることで相手へ理想を押し付けてしまう。子供の頃からの親との関係も同様。親から得られなかった優しさをパートナーに求め続けたり、反対に親夫婦を理想(非合理的固定観念)とし、比較対象にして『親のように甘えさせてくれない』という理由で相手を非難をしていないかどうか)
・怒りを溜めない為のガス抜きに注意する。
(怒りは我慢してれば無くなるものではない。誰かに愚痴ることも必要。だがその際は注意が必要で、親へ愚痴ればパートナーの印象を悪くするし、友人であっても愚痴を肯定ばかりする人だと『私は悪くないんだ』と非合理的固定観念がより強くなってしまう事もある。他にも異性へ相談する事で浮気に発展する可能性もある。)
本日はここまで
◎今日の呟き
夫婦喧嘩は犬も食わないと言われます。そもそも二人の仲での話なのですから二人の間でどうにかするべきだと僕は思います。
今の時代、離婚が多いのは少子化で子供を甘やかして育ててきた親が多く、成人になっても子供を一人の人間として自立させてあげれてないのが原因の一つではないかと個人的には思ってます。
昔みたいに一家に5、6人も子供がいたら一人の子のことだけにアレコレ考える暇はありませんから。
程よく放任されて育った子はいつも親に甘えられるわけではないから、どうしたら生きていけるのか自分で考えるしかありません。
今は生活における便利グッズも昭和と比べて格段に増えました。そうなれば親の時間も余り、子に関わる(悪く言えば干渉する)時間も増えます。
『家族との時間をもっと増やせる〜』なんてCMでやってたりして、確かに余裕が生まれるのは良いことかもしれませんが、過干渉が子供の自立性や自由な思考を奪ってしまうこともあります。
子供がずっと親に甘え続けるのも原因だったりしますのでどちらがどうとは言い切れませんが…
じゃあ突き放せば良いのか?と言われるとそうでもないですし。
日頃から、すぐに何でも教えてあげたりせず自主性を大切に育てて行くのが一番だと個人的には思います。