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自由とは責任を意味する。だから、たいていの人間は自由を恐れる。
バーナード・ショー
1856 ~ 1950。イギリスの劇作家。
非常に重みのある言葉ですね。
私の出身校に限りませんが、「自由」を重視する校風ってありますよね。高校の制服はなく、式典の時に着用する標準服はありましたが、服装も自由だったし校則みたいなものも緩かった気がします。でもその分、「自由にすることの意味」みたいなことを考えさせられました。
歌人であり作家でもある与謝野晶子さんは自由を謳ったことで知られていますが、お子さんに自由について教える時に「手のひらに氷をのせた」というエピソードを聞いたことがあります。氷を手に乗せた時の冷たさ、痛みを「責任」と読み替えても良いと思います。そして、すぐにカタチがなくなり手からこぼれ落ちてしまう儚さも表現されていたような気がします。自由というのは、それぐらい危ういものなのかも知れません。
「自分が自由に生活できている」という方はそれほど多くないことと思います。仕事をするにも勉強をするにも人と接するにも、何らかの我慢が必要になりますし、片方の自由はもう片方の我慢と対になっているものです。
バーナード・ショーについて、Wikipediaを調べたところ「文学者と教育家としての活躍が有名。イギリス近代演劇の確立者として精力的に作品を書き続け、94歳で没するまでに53本もの戯曲を残し、「他に類を見ない風刺に満ち、理想性と人間性を描いた作品を送り出した」として1925年にノーベル文学賞を受賞した」とのこと。
有名なミュージカルとミュージカル映画である「マイ・フェア・レディ」の原作となった「ピグマリオン」の作者の方だったのを初めて知りました。映画の「マイ・フェア・レディ」はオードリー・ヘプバーンが主演でしたね。教育に携わる身としては「ピグマリオン効果」に関係があるのか?と思って調べたら、もともとはギリシャ神話のピュグマリオーンという名の王様がいたそうで。
ピグマリオン効果は、アメリカの教育心理学者ローゼンタールが1964年に報告したもので「ヒトは期待された通りに成果を出す傾向がある」というもので、教師が「この生徒達は出来がいい」と信じて教えると良い結果が得られるというもので、この考え方は医療においても大切だと思うのです。もちろん医療は全能ではありませんし不確実なものですが、「この患者さんはきっとよくなる」と看護師が信じることは何らかの心の支えになるように思います。
と、今回もつらつらと勝手なことを書きました(笑)