2016.09.14 根室本線
この年は北海道を一周した。その途中、当然根室半島も立ち寄ることになる。天気予報も快晴と言っていた。落石で一泊して、朝から別当賀の雄大な景色を堪能しようではないかと意気込むのも不思議なことではなかった。
パノラマは思った以上だった。海、空、原野。人工物が鉄道以外なにもない世界。地の果て、海外、極地。様々な言葉が浮かんでは、圧倒的な景色の前にその矮小さを自覚して消えていく。ただただ景色に圧倒され続けた。
圧倒っていうのも案外慣れてくる。1時間後の列車に備えて着々と2丁切りの準備を進める程度には、現実を見ることもできたようだ。天気は雲こそあるが日が出ている。朝イチの構図は低い光線が最高。ゴールデンタイムは終わったので、海を避けた構図を組んで勝負に出た。
今度は少し高さを稼げる場所に小移動。同じく2丁切りで撮影した。やはりこの人工物の少なさと自然そのままの橋梁は本州ではまず見ることはできない景色のように思える。特に鉄道沿線では。北海道らしさを堪能しただけでも来たかいがあったというものである。