2018.03.13 京阪京津線・石山坂本線
午後からは大津市内に移動し、京阪の併用軌道区間を撮ることにした。相変わらず天気は良い。花粉で止まらない涙と鼻水と戦いながら午後の部がスタートした。
京津線の上栄町〜浜大津間は、4両編成の列車がそのまま道路を走る区間である。併用軌道を走れる列車は全長30mまでと軌道運転規則に書かれているということだが、ここは特例区間のため全長66mの列車が堂々路面の真ん中を走るのだ。正直違和感はある光景だが、全国的にも珍しい区間をこの晴天のもと撮れるのはありがたい限り。車との並走を表せるように構図を決めた。ちなみに、今はこのスカイブルー車体は塗り替えられ、京阪新標準色になっているという。ぜひ再訪したいものである。
浜大津駅(現在はびわこ浜大津駅に改称)は京津線と石山坂本線が合流する駅である。石山坂本線も隣の三井寺駅までの間は併用軌道。併用軌道同士のターミナルは全国的にも珍しい……たぶんここだけのはずだ。石山坂本線も専用の2両編成が行き交う路線で、そのフォルムは可愛く見える。新しい京阪グリーンでも十分良いと思うのだが、記録として従来の京阪グリーン=若草色と深緑色のツートンも抑えておけたのは運が良かった。なお、この旧塗装もラストを迎えるようで、2021年1月に旧塗装ラストランのヘッドマークが掲げられるということだ。
再び京津線。併用軌道区間もそうだが、登山鉄道レベルの急勾配に急カーブ、さらに地下鉄にも乗り入れるなど克服要素が多く、専用の車両800系が充当されている。急勾配は写真では表現しにくいが、カーブ対応は曲がる際に見える車両の妻面で感じることができる。併用区間内ですら、まるで1両1両が独立しているかのように曲がる姿が見ることができる。特殊な車両だけに、塗装が変わった現在再びカメラ片手に散歩しに行きたいものである。