2023.01.07〜08 石北本線②
前日の撮れ高が相当良く、足全体が筋肉痛なことも心地良いような気持ちで朝を迎えた。氷点下17℃まで冷え込んだ白滝は、抜けるような青空に包まれていた。また最高の撮れ高が期待できてしまう。足は極めて痛いが、そんなことは撮らない理由にはならない。向かうのだ。山に。
夏は車で行ける林道だが、今はスノーシューでザクザクと登るしかない。狙いは高速俯瞰。今シーズン3回目となるが、冬は段違いの到達難易度になる。まあ頑張れば行けるんだけど。まずは新特急色が入るオホーツク2号をケツ撃ち。その後はオホーツク1号をあえて詰めたサイズで縦構図。どちらも日が差して完璧。登ってよかった。
もう山には登りたくない。足・腰・体力の限界である。とりあえず昼に走るキハ40ももったいないので撮影することに。遠軽行きはなかなか順光になる場所がなく、南丸の築堤あたりで青空を強調させてパシャリ。返しの旭川行きは瀬戸瀬の踏切から望遠をかましてみた。運転手の手が窓から出ているのがアクセントになっていて私は好きである。
そういえば瀬戸瀬駅での大雪同士の離合を撮ったことがなかったなと思い踏切へ。背景の着雪もいい具合。これは縦構図でドカンと抜いてみよう。しかしここは冬の石北。遅れが常態化していて時間になっても踏切は鳴らない。結局、本来先に来るはずの大雪1号は来ず、離合相手がいないまま大雪4号が瀬戸瀬に入線。そのまま通過していった。離合こそ撮れなかったものの、面縦としてはかっこよかったので良しとしよう。
Twitterで遅れ情報を調べていると、どうも丸瀬布で離合をすることになったらしい。であれば丸瀬布の跨線橋から撮って間に合うかもしれない。国道を急ぎ、カメラを持って跨線橋へと走る。順光側は雪壁が高く撮れなかったが逆光側はいい感じ。逆光を生かした構図を組んでいると目論見通り遅れていた大雪1号が登場。輝く屋根がいい味を出している。
もう疲れた。早く帰ろう……と車を走らせていると、どうも大雪4号が着々と遅れているという情報が入った。これならもう一枚撮れるかも……と欲が出てきてしまい愛別の雪原へ。予想通りちょうど日の入り時刻。良い色の空に向かって走る列車が撮れそうだ。セッティングするや否や瀬戸瀬で迎え撃ったはずの大雪4号が後ろから再登場。さらに少し待つとキハ40も登場。テールランプが美しい。
疲れているのだからまっすぐ帰ればいいのに、オホーツク3号にまた新特急色が2両入っていることがわかってしまった。無理はしないが撮らないのも惜しい。時間とロケーションを考えて、砂川駅に向かった。駅ならバルブでなくともシャッタースピードが稼げそうとの算段である。結果はご覧のとおり。まあ行った価値はあったのかな。