2021.09.11〜12 城端線
無限に活躍すると思い込んでいたキハ40も、気がつけば急速にその数を減らしている。当たり前枝が老朽化は明確。きっと車両を使い古すJR西といえどもあと数年の命であろう。となれば、タラコのキハが走る城端線も、今撮っておくべきなのではないだろうか。俯瞰が書かれた宝の地図を片手に、砺波平野を囲む山々へと車を走らせることにした。
砺波平野の西側、医王山の尾根を走る林道がある。決して悪くない道だが、長距離の林道走破はなかなか疲れるものである。頂上近くの展望台に車を停めると、平野を一望することができた。天気は猫の目、正直マンダーラである。しかし景色の面では、足元に城端市街、少し奥に福光市街。さらに奥には高岡市街に加え、新湊大橋までが見渡せた。とりあえず福光からタラコ2連を追いかけながら撮っていく。切り位置はいくつもある。雄大な景色を前に、無心にシャッターを切り続けた。とはいえなぁ…天気は正直負けなんだよなぁ。
医王山から平野を挟んだ反対側の山の頂上まで来た。標高は1000メートルに迫る場所である。こちらも雲が気になるところだが、タラコ2連を逃すにはもったいなすぎる。1チャンス目は雲の隙間からの光に線路が照らされ、まるでスポットライトのよう。2チャンス目は夕焼けに染まった町並み……になるはずだが、実際はほんのり赤く空気が変わった程度。まあこんなもんよね〜。
さらに翌日、リベンジというわけではないが、再び平野東側の俯瞰に足を運んだ。この日は空こそ明るいが、太陽は完全に雲の向こう。とりあえず少し構図を変えて、再び2連タラコのキハ40を頂戴した。ヌケの良さ、なかなか難儀。ロケーションはいいものの、天気に泣かされた城端線。再訪待ったなしである。