見出し画像

2023.03.05 石北本線

キハ183系の定期運用終了まであと2週間。そろそろ悔いはないと思える程度には通い詰めている石北線だが、どうしても見ておきたい景色が残っていた。北見峠を見守る冬の名峰、チトカニウシ山からの大俯瞰である。この冬モノにしたい一枚を得るべく虎視眈々と天候をチェックしていたが、なかなか雲リスクなく晴れる日は訪れない。行かず仕舞いも覚悟していたが、奇跡は起きた。この冬一番の晴れ予報が日曜日に付いた。このチャンスを捨てるのは愚の骨頂。予定は土下座でこじ開けた。いざ、チトカニウシへ。

2023.03.05 上越(信)〜奥白滝(信)
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
2023.03.05 上越(信)〜奥白滝(信)
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
2023.03.05 上越(信)〜奥白滝(信)
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

午前9時半、国道333号の北見峠から登山道に入り、休み休み登ること4時間弱。標高1250m、肩と呼ばれる山頂手前の抜けポイントに辿り着いた。ここは風の通り道になっているようで、常に容赦ない強風が吹き、飛ばされた雪が礫となって顔を痛めつける。山頂からの景色も見てみたいところだが、時間的体力的に難しいと判断し三脚を据えた。
切り位置としては「高速俯瞰の逆サイド」となる。谷間に随分とくっきり線路は見えるが、側面順光で日が差すのは手前だけ、しかも14時半にはもう影落ちしてしまった。3月に来たのは正解だったかもしれない。
天気は文句なしのバリ晴れ。こんな晴れはそうそうないとバックカントリースキーヤーの皆様も口を揃えて話すくらいだ。最高のコンディションで迎えた本命大雪1号はキロに新特急が充当された5連。被写体として申し分ない。影落ちしてしまったが、対向のキハ40は縦構図で頂戴しミッション終了。下山もしっかり3時間。誰も撮ったことのない1枚を手にすることができた。