2022.05.03 富山県①
仕事柄、自分にとって大型連休はあまり関係ない旗日の連続である。しかも飛行機も高いし、単休こそあれど引きこもるつもりでいた。とはいえ癖でLCCのサイトを眺めていると、案外2日の成田行きと、4日早朝便は格安。夜勤明け&エクストリーム出社で行ける日程である。つい予約してしまいテイクオフ。そのまま2日夜に友人と合流し、渋滞になる前の関越道を飛ばして富山県を目指した。北海道発富山弾丸ツアーのスタートである。
上信越道、北陸道とひとつも記憶はないが起きたら富山にいた。城端線の俯瞰は通行止めでアタックできず、狙いを万葉線に切り替えることに。狙いは噂レベルで聞こえてきた「朝の続行運転」。米島口から送り込みを兼ねたデ7070形が続行で走るというのだ。半信半疑で離合駅の六渡寺に行くと、当然のように続行していた。残念ながら離合相手は低床だったが、珍しい景色が見られて満足。上々の滑り出しとなった。
この翌日と翌々日、あいの風とやま鉄道では新北陸色413系(AM02編成)のラストランが予定されていた。いずれも仕事で行けないものの、去る1日には通常運用に入っているらしい。きょうも入るのでは?とミリ単位の可能性に賭け、富山〜金沢を往復する朝イチの413系運用を狙うことにした。越中守山城址へと駆け上り画角セット。飛び込んできたのは白地に青の新北陸色!天気は万全ではないものの、大穴を当てた気分でシャッターを切った。
金沢から戻ってくる新北陸色も狙わないわけに行かない。小矢部市の市街地に近い今石動城跡に向かった。天気が曇りがちなのはよろしくないが、新北陸色が撮れるならある程度は目を瞑ろう。水が入り始めた田園地帯に北陸線の代名詞的な車両が滑り込んでくる。幾度か切り位置を変えながら、私にとっての最後の勇姿を切り取った。
半年前に訪れた上市の城ヶ平山は片道40分のハイキングコース。一方こちらは切り位置は似ているがほとんど車で行ける「ジェネリック上市」、大観峯森林公園の展望台である。狙いは大型連休の観光列車として走る元レッドアロー16010形充当のアルプスエキスプレス号だが、城ヶ平山より距離があるだけになかなか厳しい。換算450ミリで狙ってみたものの、いずれもマンダーラ&ちょっと豆粒すぎる出来になってしまった。さらなる超望遠が欲しくなる俯瞰であった。
宇奈月側へと急ぎ、下立駅の裏にある神社からの俯瞰を再訪した。前回は稲刈りシーズンだが、今回は水入れシーズン。違う顔を見せてくれるだろう。まず登場したのはかぼちゃ塗装の10030形。色が派手なだけに俯瞰映えしてとても良い。実は先も長くないとの噂もあり、記録としては満点であろう。東急車を一本見送って、登場したのは地鉄オリジナルの14760形。シンプルなツートンカラーは穏やかな地方私鉄として文句なしのデザイン。なんとなく新京成の8000形を思い出したりもして、個人的には地鉄で一番好きな車両である。撮れてよかった。