2022.04.30 函館本線
この日の天気予報は文句なしの晴れ。しかし世間は大型連休。道外に出るにはお金がかかるし、なにより休日のほとんどを遠征に費やした結果、普通に体力の限界が来ていた。とはいえ道内は新緑にはまだ早く、桜前線もなんともいえない状況。お茶を濁せる場所はないかと頭を悩ませ、なんとなく山線に向かうことにした。
山線のクイーン、キハ201系。電車との協調運転ができるバケモノ気動車である。4編成のみの運用だが、朝の倶知安始発と蘭越始発の札幌直行便には必ず充当されることになっている。天気は文句なしの晴れ。せっかく来たんだから撮らない選択肢はない。きっと新幹線開通時にはお役御免になるこの車体。きちんと非電化区間で撮れて良かった。
ロケハンがてら、ニセコアンヌプリやチセヌプリ方面にドライブしていると、結構麓が見下ろせる場所が点在していることに気がついた。一応下界の様子を確認すると、蘭越駅が抜けているではないか。せっかくなので数十分待ち、蘭越止まりの列車を俯瞰で撮っておく。下山してからはニセコ駅上の橋から羊蹄山バックで撮影。狙い通り残雪の具合がちょうどよいシーズンで安心した。
午後も羊蹄山バックを狙っていく。車両はH100系のみと少し役者としては物足りないが、その分舞台は完璧。ここにキハ183系が来ればなあと無粋なことは頭をよぎるが、日を浴びたH100系を見ても、特段かっこ悪い部分は見当たらない。定番を巡りながら狙い通りのカットを手にすることができた。
最後は大本命のド定番、北4線踏切。どうせ沿線にH100系狙いの人なんていないだろうとたかをくくっていたが、数人の同業者がいてちょっとびっくりした。倶知安以北は2連運用が多いらしく、単行より存在感のあるのがありがたい。踏切脇と、少し倶知安よりの畑の脇から2構図撮影。ラストは夕日を反射する姿を、ギリギリまで詰めたサイズで撮影。無事帰路についた。