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2021.12.03 三岐鉄道三岐線

鉄道路線に地味も派手もあった話ではないが、知名度と言い換えると、有名無名はあるだろう。私の感じる限りでは、三岐鉄道はどちらかといえばマイナーだし、この趣味でない人の過半数はきっと知りもしない。しかしながら、行ったことがないし情報も少ない場所こそ行ってみたくなるのが人間というもの。阪堺から四日市まで戻った翌日、足を運んでみることにした。

三岐001
2021.12.03 三里〜丹生川
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
三岐003
2021.12.03 三里〜丹生川
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

まずは定番と言われる跨線橋から。背景の藤原岳は石灰の産出のために一種見事な禿山となっていて、セメントを運ぶ三岐線が背負うにはふさわしい舞台である。しかし貨物の時間に合わせて来たものの、定時になっても貨車は来ない。旅客電車も西武の旧車揃いで画になるので良いのだが……。現地で出会った同業者と首をかしげながらまずは旅客車だけで成果とすることにした。


三岐004
2021.12.03 大安〜三里
Nikon D750 AF-S Nikkor 50mm f/1.8G

続いては小さな川に架かる橋を側面から狙おうと車を走らせた。河原はちょうどいいくらいに紅葉していて、12月ではあるが晩秋の雰囲気。ここでも貨物は登場しなかったものの、かつての西武電車を思い出させる黄色塗装の旅客車が登場。これはこれで割と好きな車体だなぁとシャッターを切った。


三岐010
2021.12.03 東藤原駅
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
三岐011
2021.12.03 東藤原駅
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
三岐007
2021.12.03 東藤原駅
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
三岐009
2021.12.03 東藤原駅
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

貨物の動向を探るべく東藤原駅へ。おそるおそる駅員さんに問うてみると、「きょうの貨物は19時40分からだよ」とのこと。日中ウヤである。肩を落としかけた矢先、駅員さんは「このあと構内入れ替えはあるよ」と教えてくれた。すぐに入場券を買ってホームへ。少し待つと機関車が側線を行ったり来たりする入れ替え作業が始まった。的確な作業と吊り掛けの加減速音。見ているだけでも楽しい、穏やかな一日の一幕だった。


三岐014
2021.12.03 三里〜丹生川
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
三岐017
2021.12.03 三里〜丹生川
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

貨物がないとわかれば、あとは旅客を少し撮って転戦してしまおう。さきほどの跨道橋から少し南の農道から、同じく藤原岳バックで見上げる構図を組んでみる。これだけ晴れてて、この塗装の列車が来るならどう撮っても成果は変わるまいとも思う牧歌的な撮影。何にも追われずにのんびりとシャッターを切る。これこそ趣味と言っていいのではないか。