2021.11.26〜27 熊本市電①
長崎からは島原鉄道とフェリーで熊本に移動。午後7時には熊本駅前のホテルにチェックインした。熊本市内に宿泊するのは記憶の限りでは12年ぶり。街自体はほとんど知らないといってもいい。知らない街に降り立つワクワク感で、眠気も飛ぶというものだ。
駅前の東横インは目論見通り大当たりだった。市内随一のタワーホテル。北側の部屋にあたったため、ちょうど駅前を見下ろすことができた。つまりは、俯瞰スポットである。部屋を暗くして反射を抑え、一脚で細かく構図を合わせる。幸い旧車原色はすぐに現れた。
駅前から繁華街を通り過ぎ、九品寺交差点の電停で降りてみた。狙いは歩道橋である。橋から下ってくる線路をヘッドライトが照らし、白い車体の反射もいい感じ。旧車同士のすれ違いと、ミドルクラスの原色、その後に下に降りて発車間際の旧車を後ろから切り取った。
いつからイルミネーションが冬の季語のようになったのかは記憶にないが、その明るさに冬らしさを感じるようになっているのもまた事実だと思う。熊本の繁華街でひときわ存在感がある老舗デパート鶴屋。地場百貨店の前を通るトラムもまたその都市らしい風情を見せるというもんである。遠目からと近くから。夜の街の表情は思ったよりも豊かで撮っててとても楽しい。
最後はロケハンも兼ねて定番の熊本城バック。熊本城のライトアップはなんというかすげえ絶妙。もうちょっと存在感あってもいいのよ。線路も繁華街の端っことあって少し暗め。なんとか露出を確保して撮ったものの、これは昼間のほうが良いかもしれない。