2018.05.26〜27 只見線①
道民になり1ヶ月、友人から「国鉄色臨時が只見を走るぞ」と連絡が来た。まだ研修期間中で幸い土日休み。悪くない提案である。さっそく飛行機を手配し、5月25日の退勤後、千歳から羽田に飛んだ。天気予報も上々。都内で友人と合流し、深夜の関越道から週末が始まった。
到着した沿線はバリ晴れ!朝の大白川折返しの列車は仮眠のため捨て、一気に六十六里越へ。好天・週末・臨時とあって沿線は同業者で賑わっていた。この区間1本目の列車は、田子倉駅跡近くの国道沿いからスノーシェッドを飛び出すところを抑え、返しは構図を変えてそのままケツ撃ちでいただいた。
次の列車は臨時の国鉄色。新緑にツートンカラーは映えること間違いなし。まず只見行きは河原に降り、昨年と同じ場所でトンネルから飛び出す瞬間を狙う。ここは音もほとんどせず突然列車が飛び出すため、なかなか気が抜けない。無事シャッターを押して、今度は背後の崖によじ登る。道路の上からは残雪の山バックに線路が抜けた。返しを手堅く抑え、一度昼休憩。午後も近くの崖に登り、横構図の新潟色2連を頂戴することができた。塗装の運もある日でなによりだ。
田子倉から外界に戻り、入広瀬近辺で俯瞰を探すがヌケが見つからない。苦悶していると、同じくヌケが見つからなかった人と山中で出会った。その方は諦めて下山途中ということで、別場所の俯瞰に案内してくれた。国道に並行する県道沿いに車を止めたときにはすでに列車まで10分少々。山道をダッシュで駆け上り、息も絶え絶え頂上が見える寸前に踏切の音が聞こえる。あとちょっと、景色が晴れたときにはすでに視界には車両が。すんでのところでカメラを構えてシャッターを切った。
そのまま一緒に別の俯瞰も案内していただいた。入広瀬のさらに奥から、こちらも山を登った絶壁の尾根にある俯瞰で、落ち着いた箱庭のような光景とは裏腹に、足元はおぼつかず滑落の危険と隣合わせの場所だった。夕方の只見行きを抑え、返しを待つが、通過予定は19時すぎ。いくら夏至が近いとはいえ暗くなるし、なにより帰りの山道が怖い。とはいえ夜のカットは水田の反射が美しく撮れたので良かったとしよう。帰りは何も見えない中の下山となったのだが。