一夜明け、この日もバリ晴れ。天気に感謝である。午前中は普通に観光し、撮影は午後からスタート。きのうの午後に行かなかったエリアの光線がどんなもんだろうか。淡い期待に胸踊らせ、小走りで沿線に向かった。
まずは昨日も訪れた思案橋付近。やはりアーケード街との絡みは撮っておきたかったのだ。昨日よりも天気が良く、光線もバッチリ。崇福寺系統も旧車がたんまりと入っていて運用面も問題なし。車との被りだけ気にしながら、落ち着いて構図を組むことができた。
そのまま崇福寺方面へ。唐突に坂がきつくなる。影落ちが気になるシーズンではあるが、顔だけでも日が当たる場所はいくつかある。坂の表現は案外難しいものの、影と光の対比という意味では印象に残るアクセントにはなるだろう。
西浜町の停留場まで戻ってきた。長崎らしく三菱重工の看板が掲げられた交差点である。まずは1500形同士のすれ違いがうまく発生したのでそれを抑える。旧車に目が行きがちだが、このフォルムも相当そそるのである。2枚目奥に建設中なのはおそらく長崎市役所。工事中なのも今だけ。広めにかまえてみた。
今度は交差点から撮ることにした。4号系統と5号系統だけなので少し本数は減るものの、旧車率の高さは魅力である。この時間になって、いい具合に影落ちも解消してきた。併用軌道が車道のほとんどを塞いでいるのは市内でもここくらいだろう。中心部のトラム天国を切り取った。
最後は橋梁。昨日とは反対側から狙う。案外橋らしさを出すのが難しい構造ではあるが、道路からは50cmほどだろうか、高い位置を走っているおかげで、トラムではなかなか出しにくい見上げ構図を作ることができる。相変わらず光線は完璧。ここはこうでしょうという画で車両を待った。