2023.02.04〜05　石北本線②

2024年5月6日 10:29

気がつけば石北線を追って7回目の冬。厳冬期のツアーも慣れたものである。今回の目的は留辺蘂で朝日を浴びる爆煙を撮ること。気温は前日の方が低かったが、空を見るに太陽の条件はきょうの方が良さそう。肌を突き刺す寒さを気合いで押し返し、-17℃の世界に繰り出した。

待って、勝った。極まった。目論見通り、発車の4分前に太陽が山の向こうから顔を出した。雪原の表情が一気に変わる。光刺す線路を進んできたオホーツク2号。アイドリングの煙ですら逆光に輝いていた。唸るエンジン、吹き出す爆煙。思い描いた景色がそこにあった。

目的を達成したのでもうロスタイムである。前日撮った常呂川の川霧を183系でも撮りたいなと思い川へ向かうと、川霧どころの騒ぎではなかった。完全に煙幕の中である。風向きによって晴れる瞬間に賭けたがこれは負け。ヨンマルだけ撮って終いにした。

嬉しい誤算がまた起きた。ラベンダー編成充当予定のオホーツク1号に183系が代走で入ったのだ。新しいんだから壊れるなよと思いつつ、撮れる機会が増えるのは助かる。こちらも昨日行った川岸に再び降りた。昨日よりもさらに川に近い氷の上へ行くことで川面を強調させ、2連ヨンマルとオホーツクをいただいた。

早く札幌に帰りたいが、新特急色充当の大雪1号を捨てるわけにもいかない。北見も曇ってしまったので、いっそ雪降る白滝に向かい、上白滝の跨線橋に三脚を据えた。もともと前2両に新特急色が入った時に来ようと思っていた場所だが、他に思いつかないし仕方ない。車両を引きつけ、先頭だけ目立つ構図で仕留めた。

最後は先月と同じく愛別の雪原。前回はテールライトを撮ってみたが、今回は素直に編成写真を狙う。やってきた大雪4号はライトが1灯死んでいるのが残念だが、雪の巻き上げはものすごい。乗ってたら窓の景色大変なことだろうなと思うほどの迫力である。これは良いもん見れた。