北海道から広島はわりと行きにくいエリアである。直行便はあるがLCCやスカイマーク・AIRDOはなく、神戸からレンタカーで行くにも少し億劫な距離。今回は運良くJALのセール期間と休暇が被り安く行けることができた。トラム鉄にとっては無視できない広島電鉄。いざ行ってみようではないか。
クソ遠い広島空港から市内に出て、カプセルホテルにチェックイン。身軽になり夜の散歩に繰り出した。向かったのは広電の要衝・紙屋町。少し広島らしさのあるそごうデパートをバックに走る広電をパシャリ。とはいえ交通量が多くタイミングが難しいね。
平日であれば朝は広電前から西広島に向かう3号線の3000形固定運用を狙うのだが、生憎土日ダイヤ。何かしら旧車が入ることを祈って鷹野橋の歩道橋で来る列車を待つ。とりあえず3号線に700形、横川行の7号線に1900形は入ってくれた。朝焼けに輝く車体もいい感じで悪くないスタートだ。
路面電車は橋の上から撮ると、ほんの少し高さが稼げて車をかわせたりする。小さいながら重要なテクニックである。今回は稲荷大橋の歩道から三越などの市街地をバックにして構図を組んでみた。車やバスとの兼ね合いに悩みは尽きないが、街を感じられて好きな構図である。
この日は季節外れの暖かさ。飲み物を買うついでに少しだけ駐車場を覗かせていただいた。予想以上に線路が見えるなと思っていたらいきなり旧車が登場。来ちゃったもんは撮ってしまうのが人の性というもの。パッと仕留めてお店を後にした。
運用を見る限り、江波線や本線系統よりも、横川線系統や比治山線系統の方が旧車率が高そうだった。皆実町から線路沿いを南に歩いて撮れそうな場所を雑に探す。なんだかんだ見つけて撮るわけではあるが、ロケハンの未熟さが災いしてあまり吟味できなかったのが反省点である。
この日のラストは胡町の歩道橋から。ここは架線の処理さえうまくすればいろんな構図が組めて楽しい撮影地。街感も簡単に出せるのがありがたいところ。旧車もそこそこ来てくれて助かった。