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2017.09.03〜10 特急ニセコ 函館本線①

7月中旬、札幌〜函館間の臨時特急としてスラントノーズの183系が登板することが発表された。ニセコ幕を掲げ、スラントが函館山線を走る大型案件。期間もおよそ2週間と太っ腹なものである。初夏の石北でスラントと出会えなかったこともあり、早速友人らと長期渡道を計画。9月2日の夕方、別件の台湾旅行から直接新千歳空港に降り立ったのだった。

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2017.09.03 小沢駅
Nikon D7200 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

翌朝手稲駅で先に入っていた友人と合流し、国道5号を長万部方面へ走り始めた。同じく朝に札幌を出たはずのニセコと並走し、まずは小沢駅近くのオーバークロスに目をつけた。雲はあるものの天候は晴れ。やってきたのは冬の石北以来の再会となるスラントノーズ。夏の姿も美しい!普通との離合シーンと発車シーンを、錆びついたホームと絡めていただいた。


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2017.09.03 落部〜野田生
Nikon D7200 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

特急ニセコは午前8時ごろに札幌を出発し、倶知安、長万部を経由して午後1時すぎに函館に到着。午後2時に折り返し函館を発車し、午後7時に札幌に戻るダイヤで運行される。となると今回の撮影は平行する国道5号をひたすらシャトルランする行程にならざるを得ない。ロケハンしながら南下して着いたのは定番の落部俯瞰。特急ニセコも意外と早いので、セッティングするやいなやその姿が海岸線を駆け抜けていく。せっかくのロケーションなので、さらなる南下追撃をやめて貫通型183系の特急北斗もパシャリ。晴れた海は美しい。


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2017.09.03 二股〜(廃)蕨岱(1枚目)
2017.09.03 銀山〜然別(2枚目)
Nikon D7200 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

午後は北行する札幌行きとの追いかけっこである。落部からこちらも北上し、まずは二股駅を越えたあたりの国道沿いから線路を見下ろせるスポットへ。天気は相変わらず良く、ちょうど西に傾きつつある最高の光線。ヘロヘロの線路を走るスラントノーズは最高の舞台にやってきた。次いで向かったのは然別駅近くの小さな跨線橋。すでに日は落ちあたりは薄暗く、スナップ気味に捉えてみた。


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2017.09.04 比羅夫〜倶知安(1枚目)
2017.09.04 二股〜(廃)蕨岱(2枚目)
Nikon D7200 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

翌朝の天気は曇り。例のごとくロケハンをしていると、早くも列車の時間。とりあえず倶知安の跨線橋でお茶を濁す。曇りだとやる気もでないものである。追っかけもやめてロケハンに終止した。しかし、午後になり空から雲は退場!これはと張り切り昨日撮影した場所から近い、小さな踏切に三脚を据えた。低い光線とちょうどいいカックンカーブ。整った条件に完璧なスラントノーズが顔を出した。


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2017.09.04 然別駅
Nikon D7200 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

日暮れ、昨日と同じく然別駅の跨線橋に来た。ロケーションは前日見た通り。反対側は駅がしっかりと見通せる。ちょうど待避線には然別駅折返しの普通列車もいてテールランプの儚さが良い雰囲気である。橋の下をディーゼルの轟音が通過した直後、ホームに入線するスラントノーズをケツ撃ちでいただいた。


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2017.09.05 然別〜仁木(1枚目)
2017.09.05 二股〜(廃)蕨岱(2枚目)
Nikon D7200 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

この日も朝からいい天気。まずは然別駅から少し仁木方向に行った線路脇で、煽り気味に編成写真を抑える。青空順光のスラントノーズ、本当にカッコいい。この天気を生かさないわけにはいかず、そのまま追いかけて目をつけていた蕨岱駅(当時)近くのストレートで再び迎え撃つ。凡庸な構図も被写体の記録には違いない。