2018.03.04 Budapest
リスボンを堪能した翌日は、同じくポルトガルにあるユーラシア大陸最西端のロカ岬を観光。そのままRenfe(スペイン国鉄)直通の夜行列車に乗り込み、マドリードでゲルニカを見てから、3月3日深夜にハンガリーの首都ブダペストに降り立った。この街もヨーロッパ屈指のトラム網があり、タトラT5やガンツ車が多数生き残っているという。翌朝、特にやる気のでない曇り空のもと街を歩き始めた。
街の中心にはドナウ川が流れ、その両岸沿いに走る線路は多くの車両が行き交っていた。なんとなく下りた駅は思いの外多くの系統が通るようで、様々な方向からひっきりなしにトラムがやってきた。ちょうどやってくるタトラT5と去りゆくガンツ車が目に入ったので、心眼撮影機こと写ルンですでパシャリ。案外悪くはないが、右端の人がなんとなく消されたトロツキーに見え始めて少し怖い。
そのままガンツ車を撮る。ブダペストはドナウ川を挟んでブダとペストが一緒になってできた街だ。それゆえ街の中心に流れるドナウ川を渡る複数の橋にも線路が敷かれている。歴史的な雰囲気が感じられるその橋を渡る姿を収めた。
日が傾くと、ブダ城の中腹から見下ろせる橋を撮れるポイントに移動した。対岸にはトラムも走っている。暮れる前にまずはトラムも絡めて1枚。1時間ほど待って暗くなると、橋はライトアップされる。暮れゆく空を交えて、手持ちの限界を悟りながらぶれないようにシャッターを切った。
完全に日が暮れて、最後にやってきたのは国会議事堂の前。こちらも暖色系にライトアップされ、夜景として普通に綺麗なスポットとなっていた。とはいえ何度も言うが三脚がない。議事堂前を横切るトラムをなんとしても抑えたい……出した答えは流し撮りだった。議事堂がブレるのはまたいい感じになると信じて撮った1枚。結果はご覧のとおりである。甘く見積もって70点くらい……?