2021.10.10 札幌市電
札幌市電のM101の引退が10月末に迫っていた。電車事業所としてもラストランに力を入れるらしく、10月は平日が内回り、土休日は外回りに固定でM101が入る大盤振る舞い。最後のこき使い月間と言えよう。これまで外回りが撮れず辛酸を舐めてきただけに、この配慮は身にしみる。芦別から帰還して休憩を挟んでから、夜のすすきのに繰り出した。
すすきの交差点にはカメラを持った男たちがすでに立っていた。とはいえ私が構えたのはニッカ看板の真下。ニッカ看板バックはどうせみんな撮っているから後回しで良い。札幌に住むものとして駅前通りという中心部を走る姿を記録したいのである。前を走る241で構図を合わせ、登場したM101。街路樹も紅葉していていい具合。ドンキの看板や、三越マークが入る構図は狙い通りである。
追いかけて伏見小学校前の歩道橋へ。露出がもう限界である。つぼ八以外の明かりがほとんどないので、もうつぼ八を入れるしかない。外回りを撮るなら別にここじゃなくても良かったなあと思いつつ、余命20日の古老の姿を記録した。