2023年大相撲初場所 13日目 観戦日記

はじめに

この記事は、私がどっぷりハマってしまった相撲沼に読者の皆さんを呼び込むために、ぜひ伝えたい取組を紹介していきたいと思います。
自分が相撲の面白いと感じたポイント、技・力の面白い取組と、個人的な注目をしている取組、そして私の押し力士高安の「今日の高安」を書いていきたいと思います。

相撲を見ていると、必ず決まり手というのが存在します。勝負を決めた技の事ですが、それ以外にも技が必要となるポイントがたくさんあります。どうやって相手を倒すか。お互いの攻防を見守り、エキサイトする技の世界に触れてみませんか?
そこで、13日目「うおー、これは凄い!」と感じた取組をご紹介したいと思います。

1.●天空海(3勝10敗)※緑色-〇北の若(5勝8敗)※紺色

どちらも今場所の負け越し(8敗以上すること。番付が下がってしまうこと)が決まっていますが、これ以上負けを重ねないように勝っておきたい一番。
この取組のポイントは、“足”です。天空海は以前紹介したように、足を掛けながらの投げ“掛け投げ”を得意としている力士です。北の若戦でも見られるのでしょうか。
始まるとともに、天空海が突き放していきますが、北の若は長い腕を活かして左で廻しをつかみます。そして、その勢いのまま寄り立てていきます。
苦しい天空海。さらに苦しい状況が続き、北の若に右廻しも取られてしまいます。ここで、天空海は逆転の掛け投げを出します。しかし、北の若は掛けられた足を反対方向に戻すような動きを使って、残します。そのまま、反撃の手を使い切った天空海を土俵外に押し出しました。
足の掛け合い。掛けられたとしても、冷静に対処することができれば対応できることが分かる一番でした。

おすもうさんは力持ち。昔からそんなイメージがあるが、いざ本番でその力が思いっきり見ることがないという人は多いのではないでしょうか。
そこで、13日目「うおー、すごいパワーだ」と感じた取組をご紹介したいと思います。
力士は画面通りの表示で書いています。

1.〇碧山(8勝5敗)※緑色-●遠藤(8勝5敗)※紫色

36歳ながらパワフルな相撲で、今場所既に勝ち越しを決めた碧山と、相撲巧者かつ優勝争いに残っている遠藤の対戦。
始まるとともに、押し合う両者。遠藤の方が若干有利なようにも見えます。そして、遠藤は利き手である左を差すことに成功し、組み止めようとします。しかし、碧山は「そんなのお構いなし」という言葉が似合う攻めを披露します。
一気に押していく碧山。最後は突き抜けるような押しを遠藤に見せて、土俵外に出しました。
碧山の桁違いのパワーが分かる一番となりました。

注目

力士は皆、一つ上の地位を目指しながら、相撲を取っています。逆に落ちてしまうと全く別の世界に暮らすことも。(汚い話ですがお給料も変わってきます)そんな昇進・降格がかかる取組や、同学年・ライバル関係といった取組を紹介したいと思います。

1.●金峰山(11勝2敗)※青色-〇朝乃山(12勝1敗)※黒色

十両優勝争いの先頭を走る二人の対戦。
金峰山は得意の押し相撲を、朝乃山相手に見せつけることができるのでしょうか。
取組は終始押し合いの様相を呈してきます。金峰山が押していけば、朝乃山もがっちりと押しを返していきます。その中で金峰山が出ていきます。低い攻めで朝乃山を土俵際まで追い詰めます。しかし、ここで朝乃山が逆転の突き落とし。これが決まり、勝負あり。
朝乃山は逆転勝利で、十両の優勝争いの先頭をキープしました。

2.●阿炎(7勝6敗)※黒色-〇琴勝峰(10勝3敗)※青色

3敗で、貴景勝・阿武咲を追いかける琴勝峰。今日は、先場所優勝力士の阿炎です。お互いに押し相撲を得意としており、どちらのペースで取組が進むのかが見物となりそうです。
まずは阿炎の攻撃から。琴勝峰の首元を押していき、ペースを阿炎の方に引き込もうとします。しかし、琴勝峰も負けじと押し返す。土俵中央で、しばらく押し合いが続きますが、ここで琴勝峰が阿炎の左手をつかみ、右へと体を流します。勢い余った阿炎はそのまま土俵の外に出てしまいました。
熱戦は、3敗の琴勝峰に軍配が上がりました。これで、今日の結果次第では優勝争いの先頭に並びます。

3.●阿武咲(10勝3敗)※赤色-〇貴景勝(10勝3敗)※黒色

優勝争いの先頭に立った阿武咲と、譲ってしまった貴景勝。今日貴景勝は勝って、自力で先頭に立てるのでしょうか。ちなみに二人は同い年&押し相撲を得意とするという共通点を持っています。
絶対に負けたくない相手・ライバルの対戦。始まるとともに、お互いの押し相撲を展開していきます。思いっきり当たっていき、貴景勝は左に体を流し、相手を土俵外に出そうとしますが、阿武咲もついていく。そしてまた押し合い。またまた貴景勝は左に体を流す。しかし、またまたまた阿武咲もついていく。またまたまたまた押し合い。
もう一度貴景勝が攻めのポーズを取り、今度は流さず思いっきりぶつかります。そして、そのまま押し出しました。
お互いの気迫が存分に発揮されたこの取組。いやぁ凄い。大関の意地。これで貴景勝・阿武咲・琴勝峰が3敗で並ぶ形で14日目に突入します。

今日の高安 番外編 高安って凄いんだぞ!

高安晃。32歳。最高位は上から2番目の地位の大関。中学卒業後相撲の世界に入り、17年もお相撲さんとして活躍する実力者です。
なぜ好きなのか。優勝しそうでなかなか優勝しないもどかしさが応援したくなってしまうのです。話は尽きないのでここらへんで。
とにかく高安の取組を見守りたい一心でこのコーナーを行います。本日からは、高安の魅力や印象的な取組を紹介していきます。

〇高安 ※えんじ色-●霧馬山 ※黒色 (2022年11月場所8日目)

今日は、投げのパワーについてご紹介したいと思います。
今日の相手は霧馬山。始まるとともに、肘を霧馬山の顎付近に当てる“カチ上げ”を見せた高安。そして、そのまま押し合いに発展します。
しかし、その後は霧馬山のペース。押し返し、高安を泳がせたり、のど元を押したりなどして、高安の勢いを止めます。
この組み合いの流れで高安は、首元を押していた霧馬山の右ひじを上方向に押し、左手を霧馬山の右脇に差すことに成功します。そして、高安の体勢を整え、投げを打ちます。
これに霧馬山は残すことができず、土俵に付いてしまいました。
高安の自らの有利な態勢に持ちこむ技術と、投げの威力が分かる一番でした。

今回紹介した取組はそれぞれの取組を押すことで見ることができます。
今後、相撲をライブで見たい方はABEMAとNHKで見ることができます!

お読みいただきありがとうございました。皆さんの注目&面白かった取組をコメント等でいただけると嬉しいです!
では14日目で会いましょう。

参考文献・動画
ベースボールマガジン社「相撲」1月号
2023年1月20日閲覧
YouTube 日本相撲協会公式チャンネル
大相撲 髙安ー霧馬山 <令和4年九州場所・8日目>SUMO
2023年1月20日閲覧
NHK 大相撲取組動画
2023年1月20日閲覧


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