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異星人

今月は中高生との関わりが多かった。

大学生になってから、同年代・社会人の方と関わることが多くなり、未来のことを考えがちになりました。
一方で、自分より若い人たちに出会うと過去の自分を思い出します。

9月は久しぶりに、「過去」の自分、特に小・中学校のころの私を見つめ直す時間となりました。


私の地元は、小学校と中学校が町に1つずつしかなくて、全校生徒数もそこまで多くありませんでした。私の学年は、約30人の1クラスで小学校・中学校の9年間持ちあがりでした。

川と田んぼ、山に囲まれた盆地で、幼い私が徒歩・自転車で行ける範囲にあるお店はコンビニしかありませんでした。
The・田舎!


小学校高学年になったころ、私は「ここにいたらやばい」と漠然とした焦りを感じるようになりました。
そのころから、直感的に地元が嫌いになりました。

でも、ふと周りを見渡すと、「マジでうちらの学級さいこー!」みたいなノリの同級生たちの姿が。

自分だけ、違う星から来た異星人になったような感覚でした。
早く地元を出たいという焦りをもっているのは私だけ。
息苦しさを感じていたのも私だけ。
どうして私はこんな場所にいるんだろう?とばかり考えていました。

(もしかしたら、他にも私のような人がいたかもしれませんが、気づく余裕はありませんでした。視野が狭いですね。)


先日のフィールドワークでは、そんな私がなぜ地元を嫌うのか、言語化することができました。

  • 360°山に囲まれた地元は、物理的に閉鎖した環境だった

  • 同級生を見ても、ずっと持ち上がりのメンバーで、閉鎖的なコミュニティだった

  • 大人を見ても、「ここで生まれてここで一生を終える、それが当たり前」のような大人ばかりで、全くワクワクしなかった

  • 田舎特有の、噂話があっという間に広がる文化に対して嫌悪感を抱いていた

  • 「外に出よう!」という思いをもっている人が、同級生や大人を含めて身の回りにほとんどいなかった


人やモノがたくさん集まる都会への憧れもありました。
ちょうど小学校中学年のころ、異星人は、インターネットの世界を知り始めました。
パソコンの画面に映る街や人は、まばゆいほどにキラキラしていて、その衝撃は今でも覚えています。
「地元の外に出たら地球人になれるかも?」

ずっとここにいたら「だめ」になる、と考えて、必死に勉強を頑張って、市外の高校に入学しました。
大学進学の際も、「絶対県外に出る!」と、必死の思いで勉強しました。


県外の大学に進学した今、私はまだ半分異星人のような感覚でいます。笑

でも、地元・県内にいてはできないような経験をたくさんして、面白い人たちに出会って、異星人は「地球って案外面白いかも!」という感覚をもち始めた気がしています。

今は、知的好奇心の高まるままに、異星人にとっての「世界」を広げたい。
いずれは、国境を越えた「世界」に飛び出したいです。いえ、飛び出す予定です。


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