余韻の続き
長すぎて昨日の記事は読んでくださってお疲れ様としか言いようがありません
読み返すと「あぁ、もっと簡潔に伝えられないものか」とため息が出る思いですが、今日もこの勢いに任せて綴ります
懲りずに楽しんでくださる方に
続きをどうぞ
たくさんのお客さまに加えて
友人や作家仲間との再会も嬉しく
宝物いっぱいの初日を終えて
2日目の朝
何と朝の光の美しい心地よいいちにちのはじまり
しまっておいた作品たちを再び出して
所定の位置に並べると
みんなきらきらと光と共に揺れていました
朝露に、お庭の植物たちも輝くから
ここの空気全体がみずみずしく煌めいているのかも
陽の光
水
空気
いつも感じている当たり前のものが
ここで特別なもののよう
普段、自分の作品を屋外の自然光で見ることはほぼありません
撮影も室内でするし、こんな緑あふれるところに並ぶ作品たちをもしかしたら初めて見たのかもしれません(前回は石畳の広場の会場でした)
とても新鮮
糸が光を浴びている
この日朝一番に来てくれたのは
作り手としてテントを並べる作家さんと
そのサポートのお友達
糸を染めて紡いで温かな布を織る彼女は
なんとタネツケバナが誕生花だという
わたしのだいすきなたねちゃんが
誕生花という人がいるだなんて
これがわたしのだいすきなタネツケバナ
春に友人のお庭で鉢に入れてもらったもの
彼女はたねちゃんの眼鏡ケースを手に
ご自身の誕生花を好きになったといってとても喜んでくれました
わたしもとても嬉しいできごと
ご友人の方も糸や針を使うお仕事をされていて
スワンのピンクッションを大切にお選びくださいました
おふたりに出会えてよかったなぁと思います
門が開いてすぐに来られたのは
前日にいらしてターコイズの生地のスワッグの鞄をお選びいただいたお客さまでした
お住まいのスイスから一時帰国されていて
おふたりとも刺繍をとにかく丁寧に見てくださって、朝再び奥さまおひとりで来られていました
贈り物にと眼鏡ケースをお選びいただいて
「またどこかでお会いしましょう」とおっしゃって帰られました
いつかまたどこかでお会いできたらいいな
スイス、行ってみたいなぁ
ありがとうと言ってこちらこそありがとう
お互いにそんな言葉を交わしながらお見送りしました
たくさんの、ほんとうにたくさんの方々に
ちいさなものから大きなものまで作品たちは選ばれていきました
ピンクッションはちょっと置いて刺繍を眺めるだけでも、とおっしゃって
針仕事をしない方でも気軽に手に取っていただけて、作ってよかったなぁと思う作品になりました
眼鏡ケースはすっかり定番になって
作るのは大変だけれど毎回たくさんお選びいただいて嬉しい作品
サコッシュも使いやすいように工夫して
気軽にお選びいただけるものだから
それぞれに気に入ってくださる方のところへ
今思うのは、作品は育っているのだなぁということ
わたしはノートにちいさな思いつきや発想を絵や文字で書き留めていて、それを目にしたタイミングで形になったりします
ほとんど直感で、作り始めたら試作してよりよいものにしていくけれど、初めはほぼ直感です
そうして作ったものが、お客さまを通じて育っている
使っていただくことでわたしも作品も育てていただいているような感覚です
こうしてたくさんの方に広くみていただくと、改めてそんなことも感じたのでした
2日目もほぼ途切れることなくたくさんの方にご覧いただいて
心に残るたくさんの出来事がありました
時々ぱらぱらと予報にない雨が降り出して
用意していた大きなビニール袋を出していると
真っ直ぐ向こうから稲垣さんが走ってきて
「大丈夫?!」と
毎年のことで、お天気のための備えを何日も前からしてくださっているスタッフのみなさん
近くのベンチの足元にはそこだけ砂がたっぷりと置かれていて、これもみな雨対策のための事前の準備なのだと眺めていました
幸いにも雨は降ったり止んだりを繰り返してそれほどひどくならずに済んで、最後の搬出までお天気は崩れることなく終了しました
初めての6年前の時は途中雨が降って
並べた作品の上にビニールを被せて
机ごとテントの中に少し移動したりして
それをそこにいたお客さまがみんな一緒に手伝ってくださったのでした
そして、その時その移動を手伝ってくださったという方が今回いらしてくださっていて
懐かしいとそんなお話をしたのでした
そういう、ちいさな出来事の積み重ねが
この日につながっている
そして、それはわたしにだけ起きているのではなくてきっと、誰にでも
人が生きているってそういうことなのかなと思います
なんて、大袈裟でしょうか
大きな荷物6個を、ほぼ最後まで残って
娘とふたり梱包して帰る前にもう一度
おりひめ神社にお参りしてみなさんにご挨拶をして帰りました
「無事に出展をさせていただき、ありがとうございました」
会場のニッケに入ると
そこにはメインビジュアルと並んで
作り手たちの映像が流れていたのですが
なんとそれがぬいとりの刺繍のアップ映像のままフリーズしているのでした
浮かれるわたしたち
梱包が想像を超えて大変で
へとへとのはずなのにここで思いがけない出来事にはしゃぐ元気があることにびっくり
通りすがりのかわいいカップルにお願いして記念撮影
YouTubeで見られる動画はこちらです
よろしければご覧ください
今回はこのあと2泊して娘と東京歩きをして帰りました
ちょっといきたかったところや美味しいものをいただいてきたのでその話はまた明日
すでに十分長いので
今日もお疲れ様でました
よろしければまた明日もお付き合いください
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