佳境にて
もうすぐです
小舟から、あと少しで到着する遠くの灯りが少しずつ大きく見えてきました
先週、値付けをしながらきっとこれが今回最後の大きな作品と思って取り組んだ新しいかたちの鞄がありました
随分前にボストン鞄として、間口はファスナーで革の持ち手を手縫いで縫い付けてまち底もしっかりとある作品として作っていた型紙
ノートに書き溜めた作りたい鞄の形がそのままその型紙のようだったので、少し作り方を変えて開閉の部分はマグネットボタンにして薄型のショルダー鞄に仕立てました
想像ではうまく行くと思った仕立てが
硬い芯を貼っていることもあってなかなか悩ましく、3個作っても毎回ひやひやとして緊張の瞬間でしたが、思ったとおりとてもよいかたちにできたなぁと思います
kohanaはちいさな花がいくつも並んだモチーフ
この鞄は初めからkohanaで作ろうと思っていたので生地に合わせてモチーフと糸の色を組み合わせて3色、後ろの刺繍も3色のグラデーションの刺繍にしました
かたちが丸くて少し甘い雰囲気なので
刺繍はほんの少し大人っぽい組み合わせで選びました
この佳境にきて、わたしがどんなものを作り始めるのか、はたまた作り終えるのか、自分でも楽しみだったのですが、なんと最後にもう一つどうしてもやりたくて取り掛かっています
たくさんの作業や準備をやりながら
送る荷物には間に合わないので手持ちでわたしと一緒に出発する作品になります
こちらはもう秋の彩りで
車から眺める木々に目を奪われています
「彩り」と名づけたエプロンを
最後に作って一緒に風に向かうことになります
自分を信じるためにやってきた"ど真ん中"です
会場でお待ちしています
工房からの風
10/26.27
ニッケコルトンプラザ