日常に起きる”スレ”
日常を生きていると、どうしても、「スレ」というものがある。小さな間違いや、すれ違い、勘違いにより怒られたり、注意されたり、嫌われたりなど、ちょっとしたスレが発生する。
在宅ではない仕事を始めて、そういう小さなスレが人間関係の中ではよく起こりやすいことがわかった。上手くいくこともあるが、そういったスレがどこかに必ずと言っていいほど発生するのだ。
私は長年このスレに苦しめられてきた。脇見恐怖症という、自分が向けた視線が相手を不快にさせているのではないかと苦しくなる症状があるのだが、これもある意味スレである。視線という見えない糸の張り合いで生じる微妙な嫌な関係が辛いのだ。
だが、人間関係においてスレを避けることは不可能に近い。むしろ、そういったスレから何かしらの信頼関係が生まれることもある。
私はこのスレを恐れず、楽しみ、味わい、表現に繋げることにしようと思う。ごく小さなスレから始まる物語もあるのだから。日常とはスレの連続なのである。