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2024年9月の尾瀬 その1:大清水から尾瀬沼へ
むかし大家のおじいちゃんに勧められたのがきっかけで尾瀬を訪れるようになった。ほぼ毎年歩きに行っている。
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今回で8度目となる尾瀬。今年は足を延ばして老神温泉に1泊し、2泊3日の尾瀬の旅となった。
山がすきなのかって?
緑豊かで平らな場所を歩くのはすきだが登山は苦手だ。山や登山のテレビ番組を見るのは大好きなので、ふもと登山家を自称している。
なんてったってトイレが近い。いつなんどきトイレに行きたくなるかと気が気でなく登頂のよろこびどころではない。ようやくたどり着いたワイルドなお便所も苦手だし、雑魚寝の山小屋も苦手。急登は癇に障るし、くだりで足にくるダメージにも心削られる。方向音痴で地図が読めない。高いところも苦手ときたもんだ。
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迷いようのない明確な道のり、歩きやすい木道、息の上がらない平らな地面、清潔なトイレと山小屋。尾瀬はわたしにうってつけの場所だ。至仏山にも燧ケ岳にも登らず、山小屋で1泊して尾瀬沼と尾瀬ヶ原を歩いている。
「え、のぼらないの?!」
道中や山小屋で声をかけてくださる方には毎度驚かれる。オマエは一体何をしに来た?これがいつも少し気まずい。
そんなわたしに朗報。今回、登らず尾瀬を歩くのを「下を行く」と言うのを知った。「え、ヒウチ(燧ケ岳)?あ~今回は、下行くッス!」
これだ!
今回というか今までもそしてこれからも、わたしは下しか行かないが。
ルート
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あ、今回は燧ケ岳は登らず下を行きます。←さっそく使う
大清水をスタートして尾瀬沼に一泊、2日目は尾瀬沼から尾瀬ヶ原を抜けて鳩待峠にゴール。
わたしの鉄板は大清水スタート。鳩待峠からの逆ルートは白砂峠を延々と上ることになるので断固拒否。山をやる方々にしてみればこんなものは上りのうちにすら入らないだろうが、ふもと登山家の軟弱な精神を舐めてもらっては困る。叶うことなら1メートルたりとも上りたくはない。
ちなみに、大清水からの上りは辛くないのか?という話になるが、スタート直後のテンションで乗り切る作戦で今のところ成功している。
アクセス
関越交通の季節運行の高速バス「尾瀬号」を利用
往路は、6:35発の第1便は川越を経由するため到着に大差がなく、第2便の7:15発がおすすめ。
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復路は13時、14時、15時台の3便がある。
例年は尾瀬戸倉のバスターミナルに隣接する尾瀬ぷらり館にある日帰り温泉で汗を流して帰るのが楽しみだった。コロナ前は平日もやっていたように記憶しているが、コロナ禍を経て現在は休日とハイシーズン期間のみの営業となったみたい。
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また、始発バス停出発の15分前までに関越交通の沼田営業所へ連絡して、空席があれば早い便に振り替えてもらうことも可能だ。
1日目:大清水からスタート
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大清水から一ノ瀬までは約3㎞で乗り合いバスが運行している。平らな道は率先して歩いてカロリーを消費したい。だらだらと緩やかなのぼりが1時間ほど続き、危険な箇所はないので音楽でも聴きながら歩いていけばよい準備運動になる。
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一ノ瀬を過ぎると三平峠までは上り道。
今年は暑かった。8月下旬から9月初旬って、もっと秋が進んで涼しかったはず。汗はダラダラだわ上りは辛くてイライラするわ、心の中でひたすら悪態をついて歩いた。ほんとうに、わたしの精神性の低さときたら登山に向いていない。
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三平峠にたどり着けば尾瀬の全行程での上りはほぼ終了。あとは明日ゴールまで気楽な下りが続く。
この先の木道がぐずぐずに劣化して滑りまくり、恐怖だった。
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と、慄いていたら木道絶賛付け替え工事中。
施工者の方々はわたしが泊まった山小屋に滞在されていたご様子。夕食時に遭遇した。毎日ここまで登って、人力で杭を打ち込んで作業するのよね・・・すごい体力。ありがたいことです。
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いつも尾瀬沼ヒュッテを利用しています。箱が大きくてプライバシーが保たれるところがお気に入り。個室が取れるし食堂も広々で相席にならずに済むので。コミュ障か!(そうです)
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お風呂に入ってさっぱりしたらビールタイム。ベンチに座って景色をめでつつ本を読んだりして夕食までの時間を過ごす。
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まったりすることしばし、この藪のすぐ向こうで何かそれなりに大きな生きものが猛烈に動く音がし出した。熊笹がこすれてザザ、ザザーッと大きな音を立ててる。あぁ、これは絶対アレ。慌てて退散となった。
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普段は控えるご飯だってもりもり食べちゃう。山のよいところ。
食後は持参した紙パックワインを呑んでゴロゴロ過ごし、消灯の21時を前に意識を失った。
2日目につづく。