見出し画像

202401の文化的活動4/5

 2024年の1月に行った文化的活動について。今回は4回目です。
 1回目〜3回目も読んでね。リンクはページ最後にしました。


やきものの現在 土と魂の立ち上がる姿

 多治見市の文化工房ギャラリーヴォイスで開催していた、『土と魂の立ち上がる姿』に行きました。
 ギャラリーヴォイスでは企画展のほか、入口付近で常設作家の販売もしており、予約をすれば絵付けの体験なども出来るようです。織部ストリート中腹にあり立地もいいですから、観光でも訪れやすい場所でした。

 今回は5名の作家が参加するグループ展でした。どれもこれも個性が光る作品で、大きいものが中心。作品数は少なめでした。
 わたしは大きいアートが好きで、大きいというだけで楽しいので大変に満足でした。
 特に1番奥の壁面に立てかけられていた秋山陽『Oscillation Ⅴ』は海から拾い上げた鉄の塊のようでした。細長い非常に安定の悪い形を安定悪いままに展示しており、そのバランスにも感激してしまいました。

 その他にも多治見文化会館の陶壁を手掛けられた中島晴美の作品など。

文化工房ギャラリーヴォイスにて
会期は2023年11月4日から2024年1月28日でした


薔薇が咲いた石版展

 ギャラリーヴォイスと同じフロアに無料の博物館がありました。
 当日(2024年1月28日)は多治見で作られていた美濃焼のディナーセットの絵付けに関しての企画展が催されていました。

 現代では陶磁器への転写プリントは水風船のようなものにインクを移して行なっているようですが、当時は油紙にを利用して転写プリントを行なっていたようです。その油紙に移す前の版が石版で、ということなのでリトグラフのようなものでしょうか。写真での紹介でした。
 本展は非常に詳細なキャプションで紹介してあるとか、貴重な史料がたくさんあるという企画展ではありませんでした。
 多桗、無料であることや前述の通り立地が良いこと、常設展示と思しき前室に西浦焼きの素敵なカップアンドソーサーがあったり、馬場のぼる先生の急須・湯呑みセットがあったり。魅力的なものもいくつか見ることができました。

陶都創造館博物館多治見商人物語にて
会期は2023年8月5日から2024年3月24日です


JR東海音楽クラブ第14回定期演奏会

 多治見市民文化会館通称バロー文化ホールで行われたJR東海音楽クラブの定期演奏会に行きました。本演奏会はJR東海とそのグループ会社にお勤めの有志によるクラブ活動の発表会です。
 フライヤーの情報から、吹奏楽だけかと思っていましたが、バンドもあり、アンサンブルもあり。クオリティも高く、音楽シロウトのわたしにもとても楽しい演奏会でした。

 特に浜松工場Bandは、ビートルズのナンバーを歌唱も含めて演奏していました。
 その声の美しいこと!
 ビートルズへの愛と練習がなせる技でしょう。
 また、楽器もドラムスの代わりにカホンを使用したり、鈴のようなものやさざなみを表現できるものなどパーカションも多彩でした。
 彼らを楽しみに毎年演奏会に通っている方もいらっしゃるというのも納得です。

 休憩を挟み、後半は吹奏楽団の演奏です。60人を超える大所帯での演奏は、社員(およびグループ会社社員)がひとつになって演奏するという行動の難しさと美しさに感動させられます。曲間で「JR東海は非常に広い範囲をカバーしているということ」「それゆえにメンバーの合同練習はほぼ不可能であること」の説明もあり、より感動が深まりました。
 曲はJR東海ということで、新幹線の新しいテーマソングであるUA『会いにいこう』など、ならではのプログラムでした。
 アンコールはゴダイゴ『銀河鉄道999』〜TOKIO『Be anbisious』。長年演奏してこられたのでしょう。前述の『会いにいこう』より完成度が高かった。

 スコアを見て演奏する。それは、なくてはならないインフラである鉄道を毎日異なるメンバーで運行している姿勢とも重なります。その強い団結力と各々の技術はJR東海という会社そのものを表しているようです。
 よい労働はよい休息から。これからも文化的な活動を基にお仕事に励んでいただけることを希望しています。

バロー文化ホール(多治見市民文化会館)にて
2024年1月28日13時より開演でした


2024年1月の記録は次で終了です。次回も読んでね。

↓1月の文化活動まとめリンク


いただいたご支援は全てパブリックアート収集・美術館訪問に使わせていただきます。