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バウムクーヘン博覧会でバウムクーヘンを焼いたり食べたりした

※この記事は途中に写真を挟みます。

松坂屋名古屋店で開催されていた『バウムクーヘン博覧会』へ行った。
全国で開催されているイベントで、名古屋でも何回目かの開催らしい。わたしは今回が初参戦である。

バウムクーヘンというひとつのアイテムだけでイベントになるのかと、外野の立場ながらやや不安ではあったのだけれども、完全なる杞憂だった。たくさんお客様もいらっしゃっていた。

今回、わたしのお目当てはバウムクーヘンの焼成ワークショップ。
どの程度のものを作らせて頂けるのかもわからないまま予約してみたが、1100円という破格からか、予約はすぐに埋まってしまっていたようだ。当日に予約を試みて良かった!


予約時間より少し早く着いたので、ワークショップスペースの隣にあったAI搭載バウムクーヘン焼成機を見学した。

この機械は職人の動きをAIで再現したものだそうだ。
回り続ける軸に生地をつけて、戻して、一定時間焼いて、という非常に単純の作業を続けているだけのように見える。AIを搭載する必要があるのだろうか。
疑問はあったが、今回はこの機械を売っているわけではないので、細かい説明は特になかった。今後どこかでお目にかかることがあったらぜひ細かい話を聞いてみたい。


3層目くらいでまだまだ小さいバウムクーヘン。
大きくなればなるほど生地を使う量が増えるのでどんどん減るのが面白かった。

きっちり一本焼き上がるのを見せていただいてからWSへ。

大人なので付き添いはだめかな、と思いきや、1本しか作れないけれども同行者も体験できるということだった。大人2人で入場させていただけた。嬉しい。

今回使用するブースへ案内していただいたのち、手洗い消毒手袋2枚(ビニ手→軍手)をはめて体験開始。


用意されたバウムクーヘンの生地を金属棒にかける。それを熱源に近づけて焼く。この間できる限り回し続けておく。

非常に簡単かつわかりやすく、地味に大変な作業を続けるというのがバウムクーヘンの作り方だった。


熱源とロール軸。
写真に写っていないが、左側の支えの根元にはネジ式で幅が調整できる仕掛けがある。
これのおかげでバウムクーヘンが必要以上に熱源に近づかない。
左側の黒いのがハンドル。これを回し続ける。


今回は体験が初めてということで、係の方が1巻目をやってくれた。


3層目くらい。


両端はこの機械では焼けないので、後から切り落とします。

卵焼きでも焼き豚でも、端っこが1番美味しいと思っているのでこの宣言はかなり悲しかったがうまく焼けないものは仕方がない。
生焼けの生地ってお腹壊すからね。


かなり大きくなっているように見えるけれども、
生地をかけるところは結構軸が太いので実際は1センチくらいしか大きくなっていない。


7〜8層くらい、と言われていたので、様子を見ていたが、時間と生地に余裕があれば続けてよいようだった。さらに何層かプラスした。

もうひと掛けは難しそうなところで、掛けるかどうかの判断を迫られた。
この地点では周りに褒められるくらい丸く完成している。ただ残りの生地はもう1回分はないことが明白。美しさを選ぶか、大きさを選ぶか。

悩んだ結果、食い意地が勝り、真ん中にだけかけた。
まんまるでないバウムクーヘンの完成。


ボコボコしているし、真ん中だけ明らかに1層厚い。
だがそれが愛おしい。イケアエフェクトというらしい。


焼き色もこれで!というところで熱源から離し、係の人に外してもらう。
宣言通り、両端は切り捨てられた。


わたしたちのバウムクーヘン!かわいい!!


「せっかくなので焼きたてもお召し上がりくださいね〜」

その場で試食させて頂ける。なんと少量のドリンク付き。おそらくポンジュース。
久しぶりにオレンジというか、みかんジュースというものを飲んだ。爽やかな酸っぱさが強い芳香を放つ甘いバウムクーヘンによく合う。

水でもなくお茶でもコーヒーでもないドリンクを見つめて、改めてこのワークショップはやはりお子様向けに企画したんだろうな、と申し訳ない気持ちになった。
(運営の方へ。めちゃくちゃ楽しかったので、ぜひこのまま大人も参加できるワークショップとして続けて欲しいです)

バウムクーヘンのお味は、外はさっくり、中はふわふわでバニラの香りたつ、非常に美味しいものだった。焼きたてに勝るものなし。非常に美味しい。

これを出してくれるカフェがあったらぜひ行きたいよね、と思う。が、作るのに30分もかかるものを焼きたてで出すのはかなり難しいだろうな。


一層一層の焼き色をしっかりつけなかったので年輪の主張は弱め。


ワークショップの後はBAR47というイートインスペースへ。
1皿5種類のバウムクーヘンの有償試食イベントである。

ボードに数字と県名を書いてレジで渡すと、指定したバウムクーヘンを専用紙皿に並べてくれるというもの。
何を選んだかわかるようにシールも添えてくれる。そこまでやって510円。
客としてはありがたいが、提供者のオペレーションとしてはマンパワーに頼り切った最悪に近いものだった。ありがとうございました。

提供のみならず、レジ登録も単品管理している様子。なんとかならんかったんか。
レジの方はさぞかしアドレナリンが出まくる現場だったろう。


大きさの違いは元の値段の違いもあるようで、
欲張って値段が高いやつを選んだら小さくカットされて出てきた。


10種類オーダーした。醤油やら味噌やらが入っているちょっと変わったものから正統派まで。
どれも美味しかったけれど、わたしはバウムクーヘンは甘くて卵の味がするやつが1番好きだとわかった。今後の糧にしていきたい。


翌日。
WSで制作したバウムクーヘンを朝食にした。

翌日になるとバニラの香りはだいぶおさまり、表面のサクサクも無くなっていた。中のふわふわと外のサクサクが消え、全体的にふんわりになったようだ。
もう少し食感に物足りなさを感じる。どうやらバウムクーヘンの周りのグレーズ(砂糖)がけは、保湿と食感両面に非常に有用な存在だったらしい。


お皿は大石早矢香さん、C/Sはヴィンテージ。

美味しかったし、楽しかった、またやりたい。
来年も開催するかな。楽しみ。

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ida
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