愛知県の美術館に行った話〜やきもの編〜
こんにちは。
先日書いた福岡の美術館に行ったというnoteをたくさんの方にご覧頂けたようです。たくさんのスキもありがとうございました。重ね重ね御礼申し上げます。冒頭に自身の体重の話を書いてしまったのでサムネに毎度表示されるのが酷ですね。その後1キロ弱減り、残すところ1.2キロというところになりました。健康のために頑張ります。
まだご覧いただいていない方はぜひご高覧賜れますと幸いです。
さて、今回は瀬戸の美術館の話です。瀬戸という地名はいろんなところにあるようなのですが、わたしにとっての瀬戸とはせともののメッカである愛知県瀬戸市です。良質な土が取れるとかで、かなり昔からかなり広範囲で窯業が執り行われております。街の真ん中に小さな川が流れていて雰囲気もとても良いところなのでとても好きです。
瀬戸×常滑陶芸−同じ時をつくる−」
街の真ん中に小さな川が流れていて〜と書きましたが、公共交通機関で赴く場合、愛知県陶芸美術館へは瀬戸の街の方から行くのは不便です。ジブリパークなんかもある長久手市の方を走っているリニモに乗っていきます。わたしは長いことこの美術館が瀬戸市にあるものだと認識していませんでした。お寄りの際はご注意ください。
今回の展覧会はタイトルの通り、瀬戸と常滑の現代作家の作品が並んでいました。パブリックアートでも拝見した作家さんが度々見受けられたのが良かったです。
数年前から仕事で陶磁器を取り扱わせていただく機会があり、懇意にしていただいている方のおかげでだいぶ焼き物も「オッ、これは」と思えるようになってきました。わたしはそのものの持つエネルギーより技術的な面がやたら気になってしまうんですよね。頭でっかちなんです。深く知れば知るほど好きになれるので得な性格です。
お写真が可ということでしたので、1枚。
何百年も前に生きていた化石のようでした。焼き物ですからずっと動いたことはないはずなんですが。作家の大原さんを調べたら使いやすい器を中心に作られている作家さんのようです。この作品はどこから着想を得たんだろう。お伺いできる機会があればな。
その他も多数の作品が展示されていて、土日は終日当番の作家さんも常駐しておられるようです。平日の午前中に行ったわたしは失敗でした。通りで人がいないはずだよ。
5/28まで。無料。
瀬戸信用金庫新収蔵作家作品展
こちらは瀬戸の街の方にあるギャラリーです。先日行った岐阜の銀行のギャラリーとは違い、銀行システムはATMだけです。瀬戸信用金庫は瀬戸の画家である北川民次の作品をたくさん持っています。当日も北川民次作品展が行われていましたが、その話は次の機会に。
こちらのギャラリー、愛知県陶芸美術館の展示に行けない方はぜひご覧いただきたい。出品作家がほとんど同じなんですね。もちろん比べてみるのが1番です。常滑の作家はおいてないようだし。
こちらでは特に棚橋敦さんの作品が気になりました。愛知県陶芸美術館でも同じくらいの大きさの織部の花器がありましたが、こちらもやはり絵付けの部分が繊細なのです。織部の絵付けはおおらかであるところが良いところなのだと勘違いしていました。繊細なのももちろん素敵です。それに気づかせていただけました。
この花器ほどの細かさではありませんが、織部のお茶碗などに一部その意匠が見られます。そして大抵売り切れているようです。
5/21まで。無料。
収集された海外の陶磁器
瀬戸市美術館のこの展覧会、わたしのような陶磁器ビギナーには大変ありがたい展覧会でした。というのも超有名陶磁器窯(ブランド)の作品とともにその歴史を実に簡潔に紹介してくれているのです。こ、こんなありがたいことって……!
しかもそのほとんどが国立機関が研究のために収集した作品です。良くも悪くも窯の代表作が展覧されていました。めっちゃくちゃいいものばかりじゃないというのが分かりやすくていいですね。勉強になりました。
最近たくさんの作品を拝見できているおかげか、みたことがない!という作品が減ってきたのですが。なんだこれ〜!となるものがたまにいて、そのほとんどがセーブルですね。すごいすごいとは聞いていたけれど、やっぱりセーブルってすごいんだな。感心のコメントが小物すぎる。
赤平史香展
上記と同時期に瀬戸市美術館で行われている個展です。赤平史香さんは第4回瀬戸・藤四郎トリエンナーレでグランプリを受賞された方です。
正方形で用意されたキャンバスのような陶板に、作家自身の目で見たことがある小さなものたちが並んでいました。その心うちは見るものにとってはやや寂しげに映りますが、作家が自身と向き合って湧き上がったものなのであればネガティブではないですね。
他者とは決して交わらず寄り添うような作品が非常に心地よかったです。
さて、そろそろ晩御飯の支度をいたします。皆さんも美味しい晩御飯を楽しんでくださいね。
いただいたご支援は全てパブリックアート収集・美術館訪問に使わせていただきます。